Facebook広告の費用対効果は高い?その理由と成果を上げるためのポイントを解説

インターネットユーザーが増え続ける中、自社の商品やサービスなどの認知度アップにWeb広告を利用している企業も少なくないでしょう。中でもFacebook広告は費用対効果が高いWeb広告とされており、アクティブユーザー数の多さから、企業や商材の認知度を上げたり、集客をしたりとさまざまな目的に利用されています。Facebook広告は有用なWeb広告の一つですが、効果的に運用するには、特長や成果を上げるためのポイントについて確認しておくことが大切です。

本記事ではFacebook広告の費用対効果が高いと言われる理由や、効果的な運用をするために知っておきたいポイントなどについて解説します。

※本記事の情報は2022年3月時点のものです。最新情報は公式サイトをご確認ください。

Facebook広告の費用対効果が高い理由

Web広告運用においては、より少ない費用で運用し、より高い成果を出すことが重要です。多くの企業がFacebook広告を利用する理由は、その高い費用対効果に期待しているからと言えるでしょう。

ここではFacebook広告の費用対効果が高いとされる理由について解説します。

ユーザー数が多い

高い費用対効果が期待できる理由の一つは、Facebookのユーザー数の多さにあります。Facebookは毎日17億9千万人以上のユーザーが利用しており、国内外問わず幅広いユーザーにアピールできます。特に認知度アップを目指した広告運用では、多くのユーザーの目に触れることが重要となるため、ユーザー数の多さは欠かせないポイントと言えるでしょう。

※出典:Meta for Business「Facebookで、どこからでもビジネスを成長させましょう。」(2022-03-18)

https://ja-jp.facebook.com/business/marketing/facebook

ターゲティング精度が高い

Facebookは原則、実名登録となっているなど、パーソナルな情報を登録しているユーザーが多く、広告のターゲティングの精度を高めることができます。

Facebook広告のターゲティングは大きく分けて「コアオーディエンス」「カスタムオーディエンス」「類似オーディエンス」の3つです。

コアオーディエンスでは、ターゲットとするユーザーの条件を位置情報や年齢、性別、学歴、興味関心などの項目で細かく設定することができます。

カスタムオーディエンスの設定には、顧客リストなどの自社が持つユーザー情報を活用する方法と、Facebookピクセルを使用してWebサイトでのユーザーの行動を記録し、自動的にターゲティング設定を行う方法の2つがあります。前者の自社が持つユーザー情報を活用する方法では、過去に自社の商品やサービスを利用したことがあるユーザーに対して広告配信が可能です。後者のFacebookピクセルを活用する方法では、過去に自社のWebサイトを訪問したことがあったり、Webサイトで特定のアクションを行ったりしたユーザーに対して広告配信が可能です。

既に自社の商品やサービスを利用しているユーザーの情報をもとに、類似したユーザーに対して広告を配信したいときは、類似オーディエンスを選択します。既存のユーザーの年齢や性別、興味・関心などを設定し、共通する特徴のユーザーに対して広告を表示する方法です。類似したユーザーは自社の商材に興味を持ちやすく、コンバージョンにつながりやすいと言えるため、高い費用対効果が期待できるでしょう。

広告フォーマットが豊富

Facebook広告では写真や動画、カルーセル、コレクションなどの広告フォーマットの中から目的に合わせて選択できます。Facebook広告の広告フォーマットは視覚で情報を伝えられるようになっているため、インパクトのある広告を配信すれば、ユーザーの印象に残りやすく、認知度を高めることができるでしょう。

PDCAを回しやすい

広告の運用にはPDCAを回すことが重要です。PDCAとは、「Plan(計画)」「Do(実行)」「Check(検証)」「Action(改善)」を順に繰り返す業務改善手法の一つです。PDCAを回すことで実行した計画の改善点が分かります。より広告の成果を上げるためにどのような対策が必要なのかを把握し、改善していくことでより効果的な広告運用ができるようになるのです。

Facebook広告では、PDCAを回すのに役立つ「A/Bテスト」が設定できます。A/Bテストとは、広告の効果を分析する手法です。2つの広告を比較して、より高い効果を出している広告をもとに広告の内容を調整することで、より効果的な運用ができるでしょう。

A/Bテストは、画像やターゲティングなどのテストしたい内容を選択するだけで、自動的にテストを実施してくれます。例えば、コアオーディエンスでユーザーの条件を設定した場合と、カスタムオーディエンスで設定した場合とでは、どちらの方が効果が高いのかを知りたいときなどに役立ちます。

Facebook広告は「いいね!」や「シェア」ができるため拡散力がある

Facebook広告では「いいね!」や「シェア」といった機能による拡散が期待できます。ユーザーが広告に「いいね!」や「シェア」をすると、ユーザーのフォロワーのタイムラインに広告が表示されるため、より多くのユーザーの目に触れやすくなり、認知度の向上につながるのです。

Instagram広告も同じクリエイティブで配信できる

FacebookとInstagramの運営は、同一の会社が行っています。そのためFacebook広告を使用して、Instagramにも同じ広告を配信できるのです。2019年の6月時点では、国内のInstagramのアクティブユーザー数は月間約3,300万人となっています(※)。Facebook広告と合わせて配信すると、より多くの人にアプローチでき、高い効果が期待できるでしょう。

Facebookで配信中の広告をそのままInstagramの広告に使用することも可能ですが、画像や動画、ターゲティングなどをそれぞれ設定することもできます。効果を確認しながら調整していきましょう。

※出典:Meta「Instagramの国内月間アクティブアカウント数が3300万を突破」(2022-03-18)

Facebook広告の2種類の課金方式について

Facebook広告では、「クリック課金制」と「インプレッション課金制」の2種類の課金方式から選択できます。

クリック課金制は、ユーザーが広告をクリックすることで料金が発生する課金方式です。CVを目的にしている場合に向いており、広告が表示されるだけでは料金が発生しないため、高い費用対効果が期待できます。

インプレッション課金制では、広告が1000回表示されるたびに料金が発生します。ある程度のクリック率が期待できる広告の場合は、インプレッション課金制を選択することで、広告費用を抑えた運用が可能となる場合もあります。

Facebook広告の運用時に気を付けるべきポイント

Facebook広告を効果的に運用するためには、気を付けたいポイントがあります。

まずは、目的を明確にすることです。広告を配信することで、社名や商品、サービスの認知度を上げたいのか、Webサイトへの流入を増やしたいのか、コンバージョンの増加が目的なのかなど、広告の目的が明確になると、どのような広告が適しているのか、なぜ思うように効果が出ないのかなどが見えてくるでしょう。

目的が明確になったら、目的によって広告フォーマットを使い分けることも意識すると良いです。Facebook広告のフォーマットは画像1枚のものの他、動画、カルーセル、コレクションなどから選択できます。商材の魅力がより伝えられるフォーマットがどれなのかを検討して、画像や動画などを作成しましょう。

広告の画像や動画の作成の際は、クオリティ面にも注意が必要です。視覚でアピールできる画像や動画は、商材の印象に関わる部分です。高いクオリティのものは、一目でユーザーの印象に強く残る可能性があります。またユーザーが面白いと感じるような広告を配信できれば、「いいね!」や「シェア」で拡散されることもあるでしょう。

Facebook広告の運用時に効果測定すべき基本指標

広告を運用するにあたって、効果測定は広告の効果を高めるのに役立ちます。効果測定で得たデータは、現状の把握や運用の改善などに利用できるでしょう。

ここでは効果測定で把握すべき3つの基本指標について解説します。

インプレッション

効果測定を行う上で重要な指標といえるのが、インプレッション数とインプレッション単価です。

インプレッション数とは、広告がユーザーに表示された回数を表す指標です。認知度アップを目的とする場合は、特に表示回数の数値は必ずチェックすべき指標といえます。Facebook広告のインプレッション数は、表示された広告をスクロールしたあと、同じページ内で再度表示された場合は、計1回というようにカウントされます。しかし広告が表示されたページからユーザーが離れ、改めてFacebookにアクセスした際に同じ広告が表示された場合は計2回とカウントされるのです。

インプレッション単価は、広告が1000回表示されるたびにかかる広告費用を表します。費用に対して広告の効果が出ているのかを確認することができるため、こちらも認知度の向上を目的としているのであれば、チェックしておきましょう。

クリック

クリック数とクリック率、平均クリック単価も、効果測定を行う上で重要な指標です。

クリック数とは、ユーザーがFacebook広告をクリックした回数のことです。広告からWebサイトにどのくらいのアクセスがあったのかを把握するために用います。クリック数が想定より少ない場合は、広告フォーマットの改善やターゲティングの再設定などの対策を行いましょう。

Facebook広告がユーザーにクリックされる割合のことをクリック率と言います。「クリック数÷インプレッション数×100」で算出でき、Facebook広告の表示回数に対して、ユーザーがクリックした割合を知ることができます。クリック率が低い場合にも、広告フォーマットやターゲティングの見直しを行うと良いでしょう。

平均クリック単価は、広告1クリックで発生した料金の平均額です。「広告費用÷クリック数」で算出でき、平均クリック単価が安ければ安いほど、サイトの集客効率が高い広告であると言えます。クリック単価は入札価格を上限とするため、入札価格を下げれば平均クリック単価も下がりますが、Facebook広告の掲載は主に入札価格・推定アクション率・広告品質から判断された「全体的な価値」を競うオークションで決まるため、単に入札価格を下げるだけでは、その分広告が掲載される機会も減ってしまうでしょう。広告の掲載機会を減らさずに平均クリック単価を改善するには、オーディエンスや入札戦略といった設定を見直したり、広告の品質を改善したりする必要があります。

コンバージョン(CV)

コンバージョン数とコンバージョン率は、広告が目標としている成果につながっているかを確認するための指標です。

コンバージョン数とは、ユーザーがFacebook広告をクリックして、コンバージョンに至った数をカウントした数値です。コンバージョンは広告の目標によって異なり、商品の購入やサービスの利用登録の他、メルマガ登録、資料請求など、広告主が任意に設定します。

広告がクリックされた回数のうち、どのくらいがコンバージョンに至ったかを表す数値が、コンバージョン率です。コンバージョン率が低くなる原因としては、クリックした先のLP(ランディングページ)でユーザーが求めている情報を提供できていないために、コンバージョンにつながりにくくなっていることなどが考えられます。改善するためには、ターゲティングやLPの見直しをすると良いでしょう。

Facebook広告で効果を最大化させるには?

Facebook広告で効果の最大化を目指すには、自動入札を利用しましょう。

各ユーザーに適した広告を表示するために、Facebook広告ではオークション形式を採用しています。入札価格や広告の品質などの評価によって広告の掲載位置を決定するため、設定している入札価格が競合よりも高ければ、よりユーザーの目に留まりやすい場所に広告を表示しやすくなるのです。

Facebook広告では広告の入札価格を自動入札と手動入札の2つの方法から設定できます。

自動入札では、自社で配信している広告全体の予算を設定し、その中でFacebookが最適とする予算をそれぞれの広告に割り当てます。そのため日々の予算には多少の変動がありますが、少ない費用でも効果が得やすいというメリットがあります。

一方で手動入札は、自身で予算を割り振ります。それぞれの広告で異なるターゲティングを設定している場合などに役立ちます。

Facebook広告の知識がある場合には手動入札でも問題ないでしょう。しかし自動入札は設定した入札価格内でFacebookが予算を割り当ててくれるため、それぞれの広告に予算を割り振る手間がかかりません。入札価格を自身で管理したいなどの理由がなければ、自動入札での運用がおすすめです。

効果が出ないときの対処法

Facebook広告の運用を始めた方でなかなか効果が出ずにお悩みの方もいるかもしれません。思うように効果が出ない方は、ここでご紹介する対処法を確認してみてください。

設定面での対処法

設定面でFacebook広告の効果を出すには、カスタムオーディエンスを使用すると良いでしょう。カスタムオーディエンスは、すでに自社の商品やサービスに興味・関心を持っているユーザーに対して広告を配信する方法のため、高い効果が期待できます。

またオーディエンスを複数設定することも効果的です。ターゲットの設定が細かいと狭い範囲のユーザーにしか広告を表示できないため、効果が上がりにくいです。そのため少なくとも2~3パターンほど設定しておくのがおすすめです。複数設定する際は、それぞれのオーディエンスが重複しないように気を付けましょう。

広告の効果が出ないときは、CVの地点を確認することも重要です。例えば、購入する人のほとんどが事前に資料請求をしている場合などは、まずFacebook広告の中間目標(マイクロコンバージョン)として資料請求の最大化を目指し、次に資料請求をしたユーザーに対して広告配信の最適化を図ることで段階的に購入につなげていきましょう。

クリエイティブ面での対処法

クリエイティブ面の改善も大切です。

まずは配信している広告の画像や動画が、Facebookが推奨しているサイズに沿って作成されているかを確認しましょう。例えばFacebookのタイムラインに表示される広告の画像の推奨サイズは1080×1350ピクセルで、最小サイズはデスクトップ用が479×246ピクセル、モバイル用は幅320ピクセルとなっています(※)。広告のフォーマットによっても推奨サイズが異なるため、確認してから画像や動画の作成を行いましょう。

複数の画像や動画を作成し、広告配信することも効果を上げるためには重要です。複数の広告を作成し、A/Bテストで効果を比較しつつ、より高い効果のある画像や動画がどのようなものなのかを分析しましょう。広告の目的によってフォーマットを変更することも大切です。

※出典:配置ごとの画像ピクセルの推奨最小要件 | Facebook Businessヘルプセンター(2022-03-18)

https://www.facebook.com/business/help/469767027114079?id=271710926837064&helpref=search&sr=4&query=%E6%8E%A8%E5%A5%A8%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%82%BA

まとめ

アクティブユーザー数が多く、また「いいね!」や「シェア」機能があるなど多くのユーザーの目に触れる機会を作れるFacebook広告は、商品やサービスなどの認知度を高めたり、購入や登録を促したり、Webサイトへの流入を増加させたりといった目的に向いているマーケティング手法です。高い費用対効果が期待できるため既に運用している企業も多いと思いますが、成果を上げるには適切なオーディエンスの設定や画像、動画の最適化など検討すべき項目が多数あります。

Facebook広告を始めたいけれど、知識や運用経験のある社員がいないという場合は、「アドスタ」の利用がおすすめです。アドスタは、低価格で始められるインターネット集客ツールです。LINEや電話でプロのサポートが受けられるため、Web広告の知識がなく出稿方法が分からないという方でも安心して広告運用が行えます。約5分で設定が完了するので、時間をかけずに簡単にFacebook広告を始めることができます。Facebook広告でより高い効果を得たいとお考えの方は、「アドスタ」の導入も検討してみてはいかがでしょうか。