Facebook広告のやり方を徹底解説

一口にWeb広告といってもさまざまな種類があり、それぞれ広告の配信先や広告のフォーマットが異なります。その違いを知ってうまく利用することで、より多くのターゲットに、自社の商品やサービスに合った見せ方で効果的にアプローチすることが可能です。

本記事ではWeb広告の選択肢の1つであるFacebook広告について解説していきます。Facebook広告の特長や配信できる広告の種類を知った上で、利用を検討してみてください。すぐにFacebook広告を始められるよう、広告配信のやり方もご紹介します。

※本記事の情報は2022年3月時点のものです。最新情報は公式サイトをご確認ください。

Facebook広告とは?

Facebook広告とは、主にFacebook上に広告を配信できるSNS広告です。

Facebookは世界中で利用されているSNSで、日本国内の月間のアクティブユーザーはおよそ2,600万人です。

多くのSNSが匿名で利用できますが、Facebookは原則実名でアカウントを作成します。そのためFacebookでは個人同士や、個人と法人、法人同士がよりリアルにつながることができ、ビジネスのコミュニケーションツールとして利用されることも多いです。また日本国内のFacebookユーザーの傾向として30代以上のビジネスパーソンが多く、ビジネスに関する価値のある情報が求められているという特徴もあります(※)。こういった点から、Facebook広告は、BtoBやビジネスパーソン向けのBtoCの商品・サービスのPRに向いていると言えるでしょう。

またFacebook広告は、Facebookの他にMessenger、Instagram、Audience NetworkへもWeb広告を配信することができます。

MessengerはFacebookユーザー同士がメッセージを送り合えるコミュニケーションツールで、同様のサービスにはLINEのトーク機能やTwitterのダイレクトメッセージ機能などがあります。Facebook広告ではMessengerのストーリーズ、受信箱に広告を配信できます。

Instagramも世界中で利用されているSNSで、日本国内の利用者はおよそ3,300万人です。

Facebookとはユーザーの傾向が異なり、10〜20代の利用率が高いです。しかし最近では、40〜50代や男性のユーザーも増えてきています。

Instagramの投稿のメインは画像や動画です。とにかくビジュアルが重要なSNSで、Instagramに投稿した際にひときわ見栄えが良いといった意味の「インスタ映え」という言葉も生まれました。こういった点から、Instagram広告は、若年層向けや見た目にこだわった商品・サービスのPRに向いていると言えるでしょう。

Audience NetworkはFacebookと提携しているWebサイトやアプリへ広告を配信できるアドネットワークです。Audience Networkを活用することで、FacebookやInstagramを利用していないユーザーへも広告を配信することができます。

※出典:総務省「令和2年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」

https://www.soumu.go.jp/main_content/000765258.pdf

Facebook広告の特長

Facebook広告には独自の特長があり、Webマーケティング戦略の中でも重要な媒体の一つです。もちろん商品やサービス、ターゲットなどによって、Facebook広告が向いているケースとそうでないケースがあるので、特長を理解した上で利用を検討しましょう。

Facebook広告には、主に以下のような特長があります。

・ターゲティング精度が高い

・Facebook/Instagramの両方に広告掲載が可能

・認知拡大から購買まであらゆる目的に対応

・デバイスを超えたトラッキングが可能

それぞれについて詳しく解説していきます。

ターゲティング精度が高い

Facebook広告の最大の特長は、ターゲティング精度が非常に高いということです。Facebook広告は基本的に、対象の広告に興味関心を抱きそうなユーザーを自動的に絞り込んで、広告を配信します。その上で、「コアオーディエンス」「カスタムオーディエンス」「類似オーディエンス」という3種類のオーディエンス選択ツールでターゲットをさらに絞り込むことが可能です。

「コアオーディエンス」では、ユーザーの年齢や性別、地域、興味関心といった項目を詳細に設定することで、ターゲットを絞り込みます。

「カスタムオーディエンス」では、広告主が持つ顧客データやWebサイトへのアクセスデータなどとFacebookユーザーを照合して、該当するユーザーへ広告を配信します。

「類似オーディエンス」では、既存顧客と興味関心や年齢といった特徴が一致するユーザーを分析し、広告を配信します。

前述したとおり、Facebookは実名登録が原則のため、アカウントデータの精度が高いです。匿名で利用するSNSよりもターゲットにリーチしやすいところは、Facebook広告の優れている点と言えるでしょう。

Facebook/Instagramの両方に広告掲載が可能

FacebookもInstagramも同じMeta社が運営しているため、Facebook広告では1つの管理画面からどちらのSNSにも広告を配信することができます。1つの管理画面から2つのSNSの異なるユーザーへ効率良くアプローチできるのは、大きなメリットでしょう。運用担当者の作業コストが比較的少なくて済むというメリットもあります。

配信の設定はFacebook広告とInstagram広告でそれぞれ行うことができ、画像と動画の使い分けや配信するページ、表示位置なども細かく設定することが可能です。

認知拡大から購買まであらゆる目的に対応

Facebook広告は広告配信の目的を大きく「認知」「検討」「コンバージョン」の3つに分けています。「認知」はブランド名や商品名を知ってもらうことが目標で、主に初期段階のマーケティングで利用します。

「検討」は認知された商品への関心を高めたり、ユーザーが自ら商品の情報を集めるといった動きを促したりすることが目的です。具体的には、自社のFacebookページの「いいね」の数を増やすことや、アプリのダウンロードなどを目標とします。

「コンバージョン」は最終目標です。例えばWebサイトやアプリでユーザーが商品を購入したり、会員登録を行ったり、実店舗に来店してもらったりといったことを目標とします。

Facebook広告では目的ごとに広告配信の機能が異なるため、正しい目的を選択することで、最も高い広告効果を発揮できます。

デバイスを超えたトラッキングが可能

Web広告を運用するにあたって、ターゲットが購入に至るまでの行動の分析は欠かせません。その点において、Facebook広告は多角的なデータを提供してくれます。

例えば、ユーザーがスマホで広告を見た後に、パソコンで商品ページを訪れて購入した場合でも、その動きを関連づけて追跡(トラッキング)し、データとして提供してくれるのです。

Facebook広告では、これはクロスデバイスレポートと呼びます(※)。

ユーザーが複数のデバイスを使って商品を調べ、購入に至るケースは少なくありません。トラッキングがないデータでは、ユーザーがいきなり商品ページを訪れて購入に至ったような行動になってしまい、正確なユーザーの行動分析ができません。異なるデバイス間でも行動の追跡ができるFacebook広告のデータ解析は、精度の高い情報を得られる機能と言えるでしょう。

※出典:Facebook Businessヘルプセンター「クロスデバイスレポートについて」

https://ja-jp.facebook.com/business/help/266118906912295?id=768381033531365

Facebook広告の配信方法

Facebook広告の特長として、広告の配信方法や種類の幅が広いという点も挙げられます。広告配信の目的に応じて使い分けることで、より高い成果を得ることができます。

Facebook広告の配信方法には、既存の投稿を広告として配信する方法と、Facebook広告のフォーマットで配信する方法の2つがあります。

既存投稿の広告配信

既存投稿の広告配信は、FacebookやInstagramで自社アカウントを運営している企業向けの広告配信方法です。

投稿済みのFacebook投稿またはInstagram投稿を広告として配信することができます。「広告」という表示は付きますが、FacebookやInstagramのタイムライン上に他の投稿と同じ形式で表示されるため、タイムラインに違和感なくなじみます。

この配信方法はブランドの認知拡大や、企業が主催するイベントの告知などに向いています。また既存投稿を利用する場合、後述するFacebook広告のフォーマットで配信するよりも、配信内容や配信先を細かく決める必要がないため、すぐに広告を配信したいという場合にも活用できます。

Facebook広告のフォーマットで配信

Facebook広告と言えば、こちらを指すことがほとんどです。

商品やサービスの認知拡大やコンバージョンにつなげることが主な目標で、広告をクリックすると、商品やサービスの詳細ページや、アプリのダウンロードページなどへ遷移するケースが多いです。

Facebook広告のフォーマットで広告を配信する場合、広告の目的や目標、配信先、ターゲットなどを細かく設定します。既存投稿を利用するよりも設定がやや複雑にはなりますが、よりターゲットにリーチしやすいと言えるでしょう。

Facebook広告のフォーマットの種類

Facebook広告のフォーマットには主に以下の4種類があります。

 写真広告動画広告カルーセル広告コレクション広告
デザイン画像1枚とテキスト動画とテキスト最大10件の画像、動画とテキスト画像または動画とテキスト
配信先Facebookフィード、Instagramフィード Messengerストーリーズ、Audience Networkバナー などFacebookフィード Facebookインストリーム動画 Instagramストーリーズ Instagramフィード
目的ブランドの認知度を高める リーチ トラフィック エンゲージメント ページへのいいね! イベントへの参加 アプリのインストールブランドの認知度を高める リーチ トラフィック エンゲージメント アプリのインストール リード獲得 メッセージ コンバージョンリーチ トラフィック コンバージョン カタログ販売 店舗のトラフィック
CTA可能可能可能不可

※参考:Facebook Business広告ガイド「効果的な広告を作成する」

https://www.facebook.com/business/ads-guide

写真広告は画像1枚とテキストで構成された広告で、4種類の中では一番手間をかけずに配信できるシンプルなフォーマットです。

一方で動画広告は、動画を作成する必要はありますが、写真広告では伝えきれないことを、動きと音声で伝えることが可能です。

写真広告や動画広告はサービスやブランドの認知度を上げたり、リーチやトラフィックの増加、Facebookページへの「いいね!」を集めるような目的で使用します。

カルーセル広告は1つの広告に最大10件の画像や動画を設定でき、ユーザーが広告をスワイプすることで、別の画像や動画が表示される仕組みになっています。より多くの情報をユーザーに伝えられるのはもちろん、例えば動画を作成するのが難しい場合に、動画の代わりに画像を複数枚使用して商品やサービスの説明をするといったことも可能です。

コレクション広告はグリッド状のレイアウトの広告を表示できるフォーマットです。カバー画像と呼ばれるメインの大きな画像もしくは動画と、カバー画像の下に4枚の小さな画像を表示させることができます。

コレクション広告はユーザーにより時間をかけて見てもらいやすい広告です。

写真広告、動画広告、カルーセル広告はFacebookとInstagram、Messenger、Audience Networkの全てに配信ができ、コレクション広告はFacebookとInstagramにのみ配信できます。

またコレクション広告以外ならCTA(コールトゥアクション)という、ユーザーへ応募や登録、問い合わせなどのアクションを促す機能が利用可能です。

Facebook広告で利用できる支払い方法

日本国内におけるFacebook広告の支払い方法は、クレジットカード決済、PayPalでの支払い、銀行振込の3つです。

クレジットカード決済はアメリカンエキスプレス、JCB、MasterCard、VISAのクレジットカードに対応しています。なおこの4ブランドが付いているデビットカードでも支払いが可能です。

PayPalでの支払いは、メールアドレスを登録してオンラインで決済をします。PayPalを使った決済では、20を超える海外通貨での支払いができますので、グローバル取引がある企業には便利です。

銀行振込は、日本においては原則としてオンラインでの振り込みにのみ対応しています。ただし、この支払方法を選ぶためには、広告アカウントの国を日本としていることや、通貨を日本円に指定しているという条件を満たす必要があります。

Facebook広告を出す前の準備

Facebook広告の配信を始めるためには、事前にいくつかの準備をしなければなりません。複雑な手続きはありませんが、既にFacebookアカウントで自社ページを持っている場合と、Facebook自体をまったく利用したことがない場合とでは、後者の方が多少時間がかかりますので、スケジュールに余裕を持って準備を始めましょう。

事前の準備としては、

・Facebook個人アカウントの作成

・Facebookページの作成

・ビジネスマネージャアカウントの作成

・広告アカウントの作成

の4つの作成が必要です。

それぞれ詳しく解説していきます。

Facebook個人アカウントを作成

Facebookのアカウントがない場合は、まず個人アカウントを作成します。

個人アカウントは、氏名とメールアドレスもしくは携帯電話番号、誕生日、性別の入力だけで無料で作成できます(※)。

誰でも作成可能ですが、作成する個人アカウントで、広告アカウントの作成、Facebookページの作成などを行うため、広告運用の担当者が個人用アカウントを作った方が、後々の運用がしやすいでしょう。

※参考:Facebook「新規アカウントを作成」

https://www.facebook.com/reg/

Facebookページを作成

FacebookページとはFacebook内で商品やサービス、ブランドなどをアピールできるページです。より多くのターゲットにリーチするために活用されます。

Facebookページは、個人用アカウントの管理ページから作成可能です。

メニューの「ページ」から「新しいページを作成」をクリックすると、ページの左側にカテゴリやページ名、ページの説明といった入力項目が出てきます。

ページのトップに掲載する画像を選択したり、連絡先の追加などの設定を行いましょう。

例えば、Facebook広告の配信方法でご紹介した「既存投稿の広告配信」を、Facebookページへの誘導目的で使うのであれば、Facebookページは企業やブランドの顔といえるものになるでしょう。

目を引くFacebookページを作るにはデザインにこだわったり、商品紹介などの投稿を増やしていったりする必要があります。

Facebook広告で外部の商品ページなどに誘導するのであれば、Facebookページにはとりあえず必要最低限の情報を掲載し、Facebook広告の作成を優先するという選択もありです。

ビジネスマネージャアカウントを作成

Facebookアカウントの作成の次は、ビジネスマネージャアカウントを作ります。ビジネスマネージャアカウントは、Facebookページや広告アカウントのほか、Instagramアカウントなど、さまざまな種類のアカウントを一括管理できるアカウントです。

ビジネスマネージャアカウントは、申し込みページに以下の情報を入力することで、無料で作成できます。

・ビジネスの名前(会社名やブランド名など)

・担当者名

・メールアドレス

・連絡先電話番号

・自社サイトのURL など

※参考:Meta Business Suite「ビジネスマネージャ」

https://business.facebook.com/overview

広告アカウントを作成

Facebookページが作成できたら、次に広告アカウントを作ります。

広告アカウントとはFacebook広告の配信設定や管理、広告に対しての分析などを行うためのアカウントです。

ビジネスマネージャの管理画面から「ビジネス設定」→「アカウント」→「広告アカウント」の順にクリック。「追加」という青いボタンをクリックし、「新しい広告アカウントを作成」をクリックします。

広告アカウント名を設定する必要がありますので、広告を配信する商品名などを付けておきましょう。

Facebook広告を出稿する手順

広告アカウントの作成を行ったら、広告マネージャからFacebook広告の出稿に進みます。

広告マネージャとは広告出稿の目的や配信先、配信する広告フォーマットなどを設定するページです。

Facebook広告を出稿するまでの、おおまかな流れは以下の通りです。

・キャンペーンを設定する

・広告セットを設定する

・広告を設定する

・支払い方法を設定する

・タグを発行し設定する

Facebook広告は「キャンペーン」「広告セット」「広告」の3つの階層があります。

キャンペーンは1つの目的に対して1つ作成、広告セットは年齢や地域、性別などのターゲットごとに作成します。

また広告は写真広告、動画広告といった出稿する広告1つにつき1つ作成します。

キャンペーン 例:ブランドの認知度アップ広告セット1 例:日本、30代、男性広告A 例:写真広告
広告B 例:動画広告
広告セット2 例:日本、30代、女性広告C 例:写真広告
広告D 例:動画広告

※上図のような画像があると分かりやすいかと思います。

キャンペーンの作成から広告の出稿までには、さまざまな設定をしなければなりません。

しかし内容を考えながら設定を進めるのは大変です。事前に必要な設定項目の内容について検討を重ねた上で、広告出稿の準備を進めていきましょう。

キャンペーンを設定する

まずビジネスマネージャの管理画面にある広告キャンペーンを設定します。

キャンペーンは「キャンペーン」→「作成」から作成でき、設定画面では広告を出す目的に合わせて購入タイプなどを決めていきます。

Facebook広告には「オークション購入」と「リーチ&フリークエンシー購入」という2つの購入タイプがあり、購入タイプによって設定できる内容や課金方式、対象の目的やターゲットが異なります。リーチ&フリークエンシー購入は、条件を満たしている広告主のみが利用できるため、初めての場合は原則オークション購入を選択します。

次にキャンペーンの目的を設定します。前述した「認知」「検討」「コンバージョン」という3つのカテゴリの中から、さらに詳細な目的を選びましょう。

決定後「次へ」をクリックし、以下の内容を設定していきます。

・キャンペーン名

・特別な広告カテゴリであるかどうか

・ABテストをするか

・予算の最適化をするか など

広告セットを設定する

次に広告セットの画面に進みます。広告セットで設定するのは主に予算やターゲット、スケジュールです。

予算は1日の予算または一定の掲載期間のトータル予算を設定します。これは「1日の予算」を選ぶか、「通算予算」を選ぶかによって決定できます。どちらも、その予算内で広告が出稿されますので、広告費用がオーバーすることはありません。

ターゲットでは広告を配信するユーザーの属性を指定します。

Facebook広告のターゲット設定には、年齢、性別、地域、興味関心などを細かく設定し、新規オーディエンスを作成する方法と、カスタムオーディエンスや類似オーディエンスの機能を利用する方法があります。

ターゲットの設定が完了したら、「配置」という項目で掲載場所の設定を行います。

Facebook側が最も効果が高い場所を判断して自動的に広告を掲載する「自動配置」と、任意で場所を決められる「手動配置」があります。例えば広告の配信をFacebookのみ、Instagramのみというように限定したい場合は手動配置を選びます。

広告を設定する

広告の設定ではFacebookもしくはInstagramの掲載先を選択し、広告フォーマットを設定します。

広告フォーマットには、写真広告や動画広告、カルーセル広告、コレクション広告という4タイプがあり、それぞれ特長が異なります。再度、キャンペーンで掲げた目的を確認し、自社の商品や目標に合ったフォーマットを選んでください。

なおFacebook広告ガイドでは、それぞれのフォーマットの仕様やデザインの奨励事項などが紹介されています。特に奨励事項は、広告作成前に確認するようにしましょう。

※Facebook広告「Facebook広告ガイド」

https://ja-jp.facebook.com/business/ads-guide

支払い方法を設定する

1つのビジネスマネージャのアカウントに対して、複数の支払方法を登録することが可能です。

ただし支払方法を複数登録しても、メインの支払方法を選択する必要があり、アカウント内で作成したキャンペーンの請求はメインの支払方法へ請求されます。

そのため支払方法を分けたい場合は、それぞれのビジネスマネージャアカウントを作成する必要があります。

支払方法を設定するには、ビジネスマネージャの管理画面にある「ビジネス設定」→「支払い」をクリックし、支払いページを開きます。前述の通り、日本国内での支払方法はクレジットカード、PayPal決済、オンライン銀行振込の3種類です。

タグを発行し設定する

Webサイトを訪れるユーザーの行動を把握し、広告の効果測定を行うために、Facebookピクセルを利用しましょう。

Facebookピクセルは自社のWebサイトへ設置する短いコードスニペットで、具体的には以下のようなことが行えます。

・コンバージョンの計測

・リマーケティング設定

・オーディエンスリスト、類似オーディエンスの作成 など

これらの計測や設定を行うことで、より効果的な広告の配信を行えるようになります。

ピクセルコードをWebサイトに埋め込む方法はいくつかありますが、ここでは手動で行う方法を説明します。

Facebookピクセルのコードを発行するには、「イベントマネージャ」→「データソース」→「データソースをリンクする」→「ウェブ」→「リンクする」の順でクリックしていきます。

次の画面で「Facebookピクセル」という項目へチェックを入れ、「リンクする」をクリック。

「ピクセル名」と「ジャンプ先のURL」を入力して、「手動でピクセルコードをウェブサイトに追加」→「コードをコピー」をクリックしてください。

発行されたFacebookピクセルのコードを、遷移先のWebサイトのheadタグに記述して設置完了です。

Facebook広告審査ではどんなことを審査するの?

Facebook広告は申し込めばどんな広告でも配信できるというわけではなく、Facebookによる審査にパスしなければなりません。

審査は広告の出稿時に行われ、通過後は運用中に問題を起こさなければそのまま利用し続けられます。広告を設定したら自動的に審査に進みますので、広告主側での審査依頼などは必要ありません。

審査ではFacebookが定める広告ポリシー(※)に従っているかをチェックされます。以下は一例です。

・Facebook広告はFacebookのコミュニティ規定に、Instagram広告はInstagramコミュニティ規定に違反していない

・違法な製品やサービスの広告ではない

・差別的な行為ではない

・タバコ製品や関連器具の販売や利用の宣伝ではない

・動画広告や同様のタイプの広告では、画面の点滅など過度に利用者の妨げになる手法ではない

など

禁止コンテンツに当たる商材やサービスは広告出稿自体ができません。またアルコールやダイエットといったものは制限コンテンツとなり、内容を判断して広告出稿可能かどうかが決められます。

※Facebook広告「広告ポリシー」

https://ja-jp.facebook.com/policies/ads/

Facebook広告を出稿する上での注意点

Facebook広告は、出稿すれば自然と成果が上がるものではありません。

特にFacebookやInstagramへの広告の出稿は、画像・動画のクオリティや広告フォーマットがとても重要です。

広告文よりも画像や動画の印象によって、目標達成が大きく左右されることもあり得ます。

そしてユーザーが受け取る視覚的な印象は、常に流動性を持っていますので、一度大きな成果が出た画像広告や動画広告をずっと使い続けていれば問題ないという事でもありません。

Facebook広告に限った話ではありませんが、広告のABテストを繰り返し、継続的にPDCAを回すことが、Facebook広告の運用で成果を出すための必須条件と言えるでしょう。

まとめ

Facebook広告はターゲットを細かく設定し、より効率的に成果を出すことを得意としています。またFacebook広告と同じ管理画面から、Instagram、Messenger、Audience NetworkへもWeb広告を配信できます。

Web広告は少額から広告配信を始めることができるため、費用面のハードルは低いです。一方、それぞれのWeb広告の特長や仕組みを学んだ上で、適切なものを選んで運用しなければならないため、知識や技術面でのハードルはやや高いでしょう。Web広告を運用するのであれば、トレンドや最新の技術情報を常に取り入れることが大切です。

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