TikTokでバズる方法11選!バズる仕組みや重要な指標について解説

中国のByteDance社が運営しているTikTokは、月間アクティブユーザー数10億人以上の、世界的なSNSです。

2017年にリリースされた当初は10代の若年層ユーザーが中心でしたが、徐々に上の世代のユーザーも増えている傾向にあります。そのためTikTokは、インスタグラムやTwitterなどに続くSNSマーケティングの場として、近年注目を集めています。

本記事ではTikTokの動画をバズらせる11の方法について、詳しく解説します。バズる仕組みや重要な指標についても触れているので、ぜひ最後まで読んで参考にしてみてください。

出典:TikTok「10億人の皆様に、ありがとうございます!!!」

https://newsroom.tiktok.com/ja-jp/1-billion-people-on-tiktok-thank-you(2022-11-29)

※本記事は2022年11月現在の情報です。

TikTokの「バズる」とは?

TikTokでは、ユーザーがスマートフォンで撮影した動画や、スマートフォンに保存している短尺の動画を、アプリ上で編集・投稿することができます。

また他のユーザーが投稿した動画を閲覧することもでき、気に入った動画に対して「いいね」やコメントといったアクションを起こせます。そのような仕組みの中で、TikTokに投稿した動画の再生回数が飛躍的に伸びることを「バズる」と言います。

明確な指標がある訳ではありませんが、一般的には再生回数が50万回を超える場合、その動画はバズったと言えるでしょう。

TikTokに投稿した動画がバズると、アカウントのファンの獲得につながる他、企業の場合は商品やサービスの認知度アップにもつながる可能性があります。
また動画を閲覧するユーザーが増えることで、間接的な収益化も期待できます。例えばフォロワーが1,000人以上いるアカウントなら、プロフィールに外部サイトをリンクさせることができるため、ECサイトなどを設定しておくことで商品の販売やサービスの予約につなげられるはずです。また実際の店舗があるアカウントは、集客のきっかけになるかもしれません。

TikTokの「おすすめ」フィード

TikTokでは他のユーザーが投稿した動画を、「レコメンド」タブの「おすすめ」で閲覧することができます。「おすすめ」に掲載される動画はTikTokが独自のアルゴリズムで判断するため、TikTokに「ユーザーからの人気が高い」と評価されたアカウントは、動画の掲載頻度が上がります。そのためTikTokでバズるには、いかに「おすすめ」に掲載されるかが重要です。

出典:TikTok「フォロワー0人でもバズるおすすめフィードの仕組み」     https://www.tiktok.com/creators/creator-portal/ja-jp/getting-started-on-tiktok-ja-jp/feedhowitworks/(2022-11-21)

おすすめフィードでは全ての動画が〜500回ほど再生される

他のSNSではあまり見られない特長として、TikTokではテスト配信が行われます。テスト配信では、フォロワーが全く居ないアカウントの動画も~500回程度「おすすめ」に表示され、ランダムなユーザーに閲覧してもらえる仕組みです。

テスト配信中にいいねやコメントなどのユーザーアクションを多くもらえた場合は、TikTokのアルゴリズムによって優秀なコンテンツと評価され、より高い頻度でおすすめに掲載されるようになります。再生回数が一気に伸び、動画がバズるきっかけとなるでしょう。

過去動画が再生され続けるケースも

TikTokアプリを起動した際、ユーザーの画面にはまず「おすすめ」が自動的に表示され、一つ目の動画がループ再生します。
また投稿から時間が経っている動画でも、TikTokからの評価が落ちない限りは、「おすすめ」に高い頻度で表示され続けます。つまりTikTokの仕組みは、ユーザーの興味を引く動画なら繰り返し閲覧してもらいやすく、再生回数を伸ばし続けやすいものと言えます。

次々と動画をスキップできる仕様

TikTokでは、ユーザーが次の動画を見たい場合、画面を上下にスワイプして新たな動画を再生します。現れた動画をそれ以上見たくない際もスワイプしてしまうことで、以降の内容をスキップすることが可能です。
動画の冒頭を少し見てからスキップという流れを次々と繰り返し、気に入る動画を探すケースも多いでしょう。

TikTokでバズる方法を考える前に知っておきたいこと

TikTokの掲げるミッションは「創造性を刺激し、喜びをもたらすこと」です。またコミュニティガイドライン上では「組織の成長とともに、コミュニティをサポートする環境を維持する」とし、独自のアルゴリズムについて「信頼と安全性を念頭に置いて設計」と表現しています。

このことを踏まえた上で、動画をバズらせるために重要となる指標について解説します。

出典:TikTok「わたしたちのミッション」

https://www.tiktok.com/about?lang=ja(2022-11-21)

出典:TikTok「コミュニティガイドライン」

https://www.tiktok.com/community-guidelines?lang=ja(2022-11-21)

動画の視聴時間の重要性

動画コンテンツを持つ多くのSNSで重要視されているのが、「再生回数」と「再生維持率」です。再生回数はその名の通り、何回再生されたかを表す指標です。一方再生維持率では、動画を見始めたユーザーのうち、どのぐらい離脱せずに動画を視聴しているかを計れます。

TikTokの場合、初期段階の再生回数はテスト配信があるためほとんど平等と考えられます。再生維持率についてはアプリ内で、動画の平均視聴時間や最後まで視聴したユーザーの数を確認できます。そのためアルゴリズムの指標として明示されているわけではありませんが、「おすすめ」に掲載されるにあたって考慮されている可能性があります。

いいね・コメント・シェアの重要性

TikTokのアルゴリズムでは、「いいね」、コメント、シェアといったユーザーアクションの合計で、1つの動画に対してユーザーがどのくらいの反応を見せているかを測っています。

TikTokは純粋な評価を重要視しており、コミュニティガイドラインでは人為的な工作を禁止しています。作為的にユーザーアクションを増やすことはもちろん、他のユーザーの同様の行為を手伝うのもNGです。

ルールが厳しく設定されているのは、TikTokがユーザーアクションを最も重要と考えているからと言えるでしょう。TikTokの中心となるコンテンツは短尺の動画のため、YouTubeなどの比較的長尺の動画コンテンツと比べると、先述した再生回数や再生維持率での評価が難しくなります。そのため、ユーザーアクションによる評価に頼る部分が大きいのだと考えられます。

TikTokでバズる方法11選

ここからは、TikTokの動画をバズらせる方法について解説します。全部で11のテクニックをご紹介するので、TikTokをすでに運用しているという方は、できそうなものからすぐに実践してみてください。

アカウントのコンセプトをわかりやすくする

他のSNSにも通じる内容ですが、どのような情報を発信するアカウントなのかを分かりやすくしておくことが大切です。動画のテーマや登場する人・物はもちろん、編集の際のフィルターなども統一しておくと、アカウントの特徴として印象付けやすいです。

またターゲットも明確にし、どのような層へ届けたい動画なのかが分かるようにしましょう。プロフィールを充実させるのもポイントです。

バズるジャンルを選ぶ

TikTokのコンテンツには、比較的バズりやすいジャンルがあります。おすすめ系・まとめ系の動画、特技やノウハウを紹介する動画は、ユーザーの知的好奇心をくすぐることができるでしょう。
また面白い動画は、当然ながらエンターテインメントとして人気です。
さらにTikTokはスマートフォンで見ることを前提としているため、日常の隙間時間で閲覧するユーザーが多いことから、かわいくて癒されるような動画も人気があります。

開始直後から興味を持たせる工夫をする

動画がスキップされるのを防ぐために、開始直後から内容に興味を持ってもらえるよう工夫をするのも有効です。ジャンルやテーマにもよりますが、目を引くタイトルや説明のテキストを冒頭に入れておくのも一つの手です。

なおスキップを防ぐには、1つの動画が不必要に長くならないように気を付けましょう。適切な長さはコンテンツの内容によっても変わるため、自分の動画の平均視聴時間や最後まで視聴したユーザーの数を確認し、よく見られている長さにまとめるのがおすすめです。

<ユーザーが何度も見たくなる内容にする

一つの動画の中にたくさん情報を盛り込み、視聴者が思わず何度も見たくなるような動画を意識して作るのも効果的です。また当たり前の内容ではなく、ユーザーが自分の日常では見かけないような情報を盛り込むことをおすすめします。あくまでも視聴者目線を忘れずに、かつ、オリジナリティのある内容にしてください。

他のSNSと連動させる

インスタグラム、YouTube、Twitterにて影響力のあるアカウントを既に持っている場合は、TikTokと連動させておきましょう。設定は、TikTokのプロフィールから簡単に行えます。編集画面の下部にある各SNSの名称をタップすると、それぞれのログイン画面にジャンプします。そこから各SNSのアカウントにログインするだけで完了です。

適切なハッシュタグを付ける

TikTokの動画にはハッシュタグを付けることもできます。ハッシュタグはステッカーというスタンプや動画のキャプションで設定でき、4〜5個付けておくのがおすすめです。

ハッシュタグを付ける際は、入力中に候補のハッシュタグの視聴回数が自動で表示されます。その段階で2、3個程度は、コンテンツに関係がありつつも総再生回数の多いハッシュタグを付けておいてください。検索から動画を見てもらえる可能性が高まるでしょう。

人気の楽曲を使う

TikTokでは、使用している楽曲で動画を検索することも可能です。そのため人気の楽曲をBGMに設定しておくと、動画を閲覧してもらえる可能性が高まります。

楽興を選ぶ方法には、編集画面の中で「トレンド」の「おすすめ」として表示されている楽曲の中から選ぶ、検索画面上で「人気」というタグが付いている楽曲を選ぶ、他のユーザーの動画から同じ楽曲を選ぶなどの選択肢があります。

フォロワーとのコミュニケーションを大事にする

TikTokにおいて、バズる投稿を継続して生み出すには、フォロワーの存在も重要です。フォロワーは「フォロー中」という「おすすめ」とは別の場所で自分の投稿を見てくれるので、日頃からフォロワーを増やしておくことができれば、一定数の再生回数を確保することができます。

アカウントの方針にもよりますが、フォロワーとのコミュニケーションはしっかりと取ることをおすすめします。コメントしてもらいやすいような動画の内容を意識し、書き込んでもらったコメントやDMには、原則全件返信しましょう。

継続的な頻度で投稿する

多くのフォロワーを獲得するには、継続的な投稿をして、更新頻度の高いアカウントと認識してもらうことが有効です。
反対に極端に投稿本数が少なかったり、投稿頻度が低かったりすると、再生回数が伸びづらくなるかもしれません。できれば毎日投稿をして、ユーザーがアカウントをフォローしたくなり、また既存のフォロワーが注目するような運用を心がけましょう。

投稿時間を決めておく

フォロワーが新しい動画をチェックしやすいように、投稿時間を統一するのも大切です。

再生回数が伸びやすいのは、ユーザーの通学・通勤時間にあたる平日の7~9時と、帰宅後の時間にあたる18時~22時ごろです。
また土日祝日もアプリを利用しているユーザーは多いでしょう。意識して、見ている人が多い時間帯を狙うのがおすすめです。

TikTokの流行を毎日チェックする

最後の方法は、流行の把握です。TikTok内で流行っている動画の傾向は常にチェックしておきましょう。特に音源やハッシュタグは、流行の波が速いので注意が必要です。
人気のTikTokerの編集方法や、フィルターの種類などの情報も随時アップデートし、オリジナリティを出しながら自分の動画にうまく取り込むのもおすすめです。

TikTokでバズる方法を試しても再生回数が伸び悩む場合は?

ここまで解説した具体的なコツを実践しても、なかなか動画の再生回数が伸びない場合は、TikTokによる制限「シャドウバン」を受けている可能性があります。投稿した動画がTikTokのルールに抵触してしまったりすると、悪意がなくとも動画が「おすすめ」に表示されなくなり、いつの間にか再生回数が増えなくなります。

シャドウバンは通知や発表なく突然行われるのが一般的です。TikTokのルールを再確認した上で、問題のある動画を投稿してしまっていないか確認し、万が一該当する動画があった際はすぐに削除しましょう。

またまれなケースですが、TikTokアプリの不具合などが原因で動画のアップロードが完了せず、再生回数が全く伸びないことも起こり得ます。通常は「ネットワークエラー」などのアラートが表示されますが、何らかの理由で確認できないケースもあるでしょう。「投稿したはずなのに再生回数がゼロのまま」といった場合は、動画がきちんと投稿済みになっているかチェックしてみてください。

TikTokでバズる方法を実践してみましょう

TikTokは近年続々と使える機能が増えており、SNSマーケティングとして結果を出している企業も増えてきています。一般のユーザーでも使いこなせるような、手軽に編集・投稿ができる動画コンテンツだからこそ、戦略的な運用を行うことが重要です。

これからTikTokの運用を始めようと考えている企業の方は、ぜひ本記事でご紹介した方法を実践して、バズる動画・バズるアカウントの運用に取り組んでみてください。