TikTokで再生回数を伸ばすコツ3選!伸び悩む時のチェックポイントは?

TikTokはスマートフォンで撮影、または保存していた比較的短尺の動画をアプリ内で編集し、投稿できるSNSです。動画が中心のコンテンツのため、「再生回数」が重要な指標として挙げられます。再生回数を伸ばせると、その分より多くのユーザーに動画を見てもらえる他、TikTokからの評価が上がり、さらに多くのユーザーに表示される可能性があります。

本記事では、TikTokの再生回数の仕組みについておさらいした上で、再生回数を伸ばすためのコツについて解説します。後半では動画の再生回数が伸び悩んだ際に確認すべきポイントについても触れているので、ぜひ最後まで読んで運用の参考にしてください。

※本記事は2022年11月現在の情報です。

TikTokの再生回数とは?

TikTokでは、自分以外のユーザーが投稿した動画を、「レコメンド」タブで閲覧することが可能です。「レコメンド」タブはさらに「フォロー中」と「おすすめ」の2つに分かれており、「フォロー中」では、ユーザーがフォローしているアカウントの動画のみ表示されます。一方「おすすめ」には、TikTokが独自のアルゴリズムで判断したおすすめの動画と、プロモーション動画が表示される仕組みです。

ユーザーがTikTokアプリを立ち上げると、「レコメンド」の「おすすめ」が自動的に表示され、一つの動画がループ再生します。画面を上下にスワイプすると次の動画に切り替わる仕組みになっており、スワイプを繰り返すことで次々と動画を再生することが可能です。

動画を再生したユーザー数は、「再生回数」として、それぞれの動画に記録されます。通常はそのままの数字が表示されますが、千回は1K(キロ)、100万回は1M(ミリオン)、10億回は1G(ギガ)と表現されます。

TikTokの再生回数の確認方法

TikTokでは、自分が投稿した動画はもちろん、他のユーザーが投稿した動画の再生回数も見ることができます。それぞれの確認方法を順に説明します。

自分が投稿した動画の再生回数

自分が投稿した動画の再生回数は、「プロフィール」タブで見ることができます。プロフィールには投稿した動画のサムネイルが一覧で表示され、それぞれの左下の「▷」という記号の後に、再生回数が表示されています。複数の動画の再生回数をまとめて確認することができるので、他の動画よりもたくさん閲覧されているコンテンツを容易に把握できるでしょう。

他人が投稿した動画の再生回数

他のユーザーが投稿した動画の、再生回数を確認することも可能です。動画が表示されている状態で、画面の右にあるプロフィールアイコンをタップすると、自分のプロフィールと同様のサムネイル一覧が表示されます。それぞれのサムネイルの左下に、再生回数が書かれています。

TikTokで「バズった」と言える再生回数は何回から?

他のSNSと同様に、TikTokも「バズる」ことがあります。明確な指標ではありませんが、TikTokの場合は動画の再生回数が50万回を超えるようであれば、バズったと言えるでしょう。

TikTokでは、それぞれの動画に対して~500回程度の「テスト配信」が行われます。フォロワーが全く居ないアカウントの動画でも、ユーザーのおすすめ上でランダムに再生されることがあり、その中でいいねやコメント、拡散といったユーザーアクションをしてもらうことが可能です。テスト配信中のユーザーアクションが多いと、TikTokのアルゴリズムによって優秀なコンテンツと評価されやすく、より高い頻度でおすすめに掲載されます。再生回数が一気に伸びるきっかけとなるのです。

TikTokの再生回数を伸ばすコツ

TikTokの再生回数を伸ばすにはさまざまなコツがありますが、中でも代表的な手法として、以下の3点を解説します。

ユーザーに受け入れられやすいコンテンツを作る

注目してもらえるよう工夫する

ファンづくりにつながる運用をする

ユーザーに受け入れられやすいコンテンツを作る

まず重要となるのは、ユーザーに受け入れられやすいコンテンツを作ることです。動画のテーマや登場人物などをそろえることでアカウントのコンセプトをわかりやすくし、ユーザーに印象付けましょう。どのようなユーザーがターゲットなのかを明確にするには、プロフィールの内容を分かりやすくするのもおすすめです。

動画のジャンルや編集方法を、ユーザーに受け入れられやすいものにするのもおすすめです。ジャンルは、ユーザーにとってためになるような内容や、面白い内容、癒される内容などが人気を集めやすい傾向にあります。編集上でできる工夫としては、BGMの楽曲やハッシュタグを流行のものにしておくと、ユーザーに表示される可能性が高まります。独自性を大切にしながらも、既に流行しているコンテンツを研究し、ターゲットの好みに合う投稿を心掛けましょう。

注目してもらえるよう工夫する

TikTokは動画を次々とスキップできる仕様のため、ユーザーが「面白くない」と判断した場合、動画が表示されても最後まで見てもらえない可能性があります。

スキップされない動画を作るには、開始直後から内容を明確にして興味を持ってもらいやすくしたり、ユーザーが何度も見たくなるよう多くの情報を盛り込んだりすると良いでしょう。

なおTikTokはインスタグラム、YouTube、Twitterと連携させることも可能です。他のSNSからTikTokへの流入が期待できるため、既にアカウントを持っている場合は設定しておくことをおすすめします。

フォロワーの増加につながる運用をする

TikTokのフォロワーは、フォローしているアカウントの新しい動画を、先述した「レコメンド」の「フォロー中」で見ることができます。その分再生回数が増え、TikTokからの評価も上がるので、TikTokの運用においてフォロワーを増やすことはとても重要です。

日々の運用でフォロワーを増やすには、ユーザーとのコミュニケーションを積極的に取るのがおすすめです。コメントを書き込んでもらった場合は原則全てに返信しましょう。

またたくさんのユーザーにフォローしてもらうには、動画の投稿頻度を高く保つと良いです。新しい動画がなかなかアップされず、いつまでも同じコンテンツしかないアカウントであれば、一度興味を持ってフォローしてくれたユーザーもフォローを外して離れていってしまうかもしれません。理想の投稿頻度は毎日ですが、難しい場合は週に〇回などと決めておくのがおすすめです。

さらには、フォロワーがアプリを立ち上げている可能性が高い日時に動画を投稿できると、公開直後から「いいね」やコメントをもらえる確率が高まります。ユーザーの反響が良い動画としてTikTokにより高く評価してもらえる可能性があるため、時間帯を決めて投稿するのもおすすめです。一般的には、通学・通勤時間にあたる平日の7~9時ごろと、帰宅後の時間にあたる18時~22時ごろ、加えて週末にSNSを使うユーザーが多い傾向にあります。  

課金して再生回数を伸ばせる「プロモート」機能

「プロモート」はプロモーション動画を配信するための機能です。一般的なSNS広告の簡易版のような形で、TikTokアプリ内で設定し、費用を支払って再生回数を増やすことができます。より多くのユーザーに動画を見てもらったり、ターゲットを絞って情報を届けたりできる他、外部のWebサイトへのリンクを付けることもでき、新たなユーザーアクションにつなげられます。

プロモートを利用すると、以下のような情報が確認できるようになります。

視聴回数

いいね、コメント、シェアの数

設定したWebサイトリンクへの訪問人数

動画で交流しているユーザーの統計

これらの数値は、動画の反響を測定するための指標となるでしょう。

なお、プロモートを利用するにはいくつかの条件があります。まずアカウント運用者が18歳以上であり、利用規約や支払い規約、プライバシーポリシー、TikTok広告ポリシーに同意している必要があります。またプロモートを設定できるのは、オリジナルの音源か、商用利用可能な楽曲を使った動画のみです。著作権で保護されている楽曲は利用できないので注意しましょう。

出典:TikTok「プロモートを使ってより多くのオーディエンスにリーチしよう」

https://support.tiktok.com/ja/using-tiktok/growing-your-audience/use-promote-to-grow-your-tiktok-audience(2022-11-29)

プロモート機能の使い方

プロモートを利用する際は、すでに公開している動画に対して課金する流れとなります。詳しい手順は以下の通りです。

「プロフィール」の右上にある三本線をタップ→[クリエイターツール]または[ビジネススイート](ビジネスアカウントの場合のみ)をタップ

[プロモート]をタップ→プロモーションを行いたい動画のサムネイル横にある[プロモート]をタップ

以下の中から目的を選ぶ→[次へ]をタップ

動画視聴数増加

ウェブサイト訪問数増加

フォロワー数増加

メッセージ数を増やす

プロフィールの閲覧回数を増やす

「オーディエンスを定義する」の画面で[デフォルトの視聴者(TikTokが選択します)]または[自分でつくる]をタップ→[次へ]をタップ

[自分でつくる]を選んだ場合は、以下の項目を指定して独自のオーディエンスを作成する

性別と年齢

興味・関心

ハッシュタグ

1日あたりの予算と配信時間(配信期間)を選ぶ→[次へ]をタップ

確認画面に移り、内容に問題がなければ支払いをする

「まずは再生回数を増やしたい」という場合、目的のところで動画視聴回数増加を選び、オーディエンスにはデフォルトの視聴者を選ぶのがおすすめです。また上記の手順は、各動画の再生画面からも進めることが可能です。その際は動画の右下にある三点マークをタップし、[プロモート]アイコンをタップしましょう。

TikTokの再生回数が伸び悩む時のチェックポイント

TikTokでは公開範囲を制限していない動画を1本以上投稿すると、「インサイト」の数値を確認できるようになります。アカウント全体では、動画の視聴回数やプロフィールの表示回数などを見ることが可能です。また人気上昇中の動画がひと目でわかり、コンテンツごとに、視聴者の属性や合計再生時間を見ることもできます。

TikTokを投稿してもなかなか再生回数が伸びない場合は、インサイトを分析した上で、以下のポイントを確認してみてください。

<ユーザーの興味を引ける内容の動画が投稿できているか

先述の通りTikTokでは、テスト配信が行われます。テスト配信の段階でユーザーアクションが少ない動画は、TikTokに評価されず、以降はおすすめに載らなくなってしまいます。これが、再生回数が~500程度で伸び悩んでしまう原因です。

投稿を始めたばかりのアカウントやフォロワーが少ないアカウントは、まずは「いいね」やコメントをしてくれるファンを増やす必要があります。先述したコツを実践し、ユーザーが興味を持つ動画、魅力的と感じる動画を増やしましょう。

動画がTikTokによる制限を受けていないか

TikTokから制限を受けて、動画が「おすすめ」に表示されないようになっているケースもあります。通知や発表なく突然行われるのが一般的で、いわゆる「シャドウバン」と呼ばれ、気が付かないうちに再生回数が増えなくなります。

TikTokからシャドウバンを受けてしまうのは、アカウントがTikTokのルールに違反している可能性が高いことが主な原因です。悪意がなくても、ユーザーの興味を引きたいと思うあまり、ルールに抵触してしまっているケースも考えられます。TikTokの規約を今一度確認し、問題のある動画を投稿してしまっていないかチェックしてみてください。

問題となる動画があった場合でも、多くのケースでは削除してしばらく時間を置くと制限が解除されます。解除までの期間は明言されていません。制限解除後はルールを守った動画投稿を心掛けた上で、ユーザーとTikTokに評価されるコンテンツを配信し続け、再生回数を伸ばしましょう。

アプリの不具合が起きていないか

まれなケースとして、TikTokアプリの不具合などにより投稿した動画がうまくアップロードされていない可能性もあります。アップロードが完了していない場合、通常は「ネットワークエラー」などのアラートが表示されるため、投稿時に気付けることが多いです。

ただし何らかの理由でアラートを見落としてしまうと、投稿が完了したと思っていても、再生数が一向に伸びないということが起こり得ます。通信状況が悪い場合などもアップロードできないことがあるため、心配な方は、投稿後にプロフィールなどから投稿済みの動画を確認してみてください。

なお投稿時に「動画をアップロードできませんでした。下書きに保存されました。」というアラートが表示される場合は、先述したシャドウバンを受けている可能性が高いです。

コツを押さえてTikTokでバズる動画を投稿しましょう

TikTokの再生回数を伸ばすにはいくつかのコツあります。動画をアップする際は本記事でご紹介したコツを押さえて、ユーザーの興味を惹きつける投稿を心掛けましょう。

予算がある場合はプロモート機能を活用するのも一つの手です。また動画がシャドウバンを受けてしまうと他の動画の投稿にも悪影響があるため、ルールを守った投稿をすることは必須条件です。TikTokの仕組みをきちんと理解して、バズる動画の投稿に取り組んでみてください。