インスタグラムの運用で失敗しないために行うことは?│運用のポイントを徹底解説

インスタグラムはFacebookと同じMeta社が運営する、画像や動画をメインとしたSNSプラットフォームです。2010年10月より開始したサービスで、2022年現在では、日本国内に約3,300万人、世界規模では約10億人の月間アクティブユーザーがいます。当初のユーザーは10代~20代の女性が中心でしたが、最近の調査では、40代~50代のユーザーや男性のユーザーも増加しています(※)。

本記事では、企業がインスタグラムを運用するにあたって、失敗しないためにはどうすればよいのかをご紹介します。

※.出典:総務省「令和2年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」

https://www.soumu.go.jp/main_content/000765258.pdf

※本記事の情報は2022年6月時点のものです。最新情報は公式サイトをご確認ください。

そもそもインスタグラムはどんなSNS?

インスタグラムは、画像や動画を中心としたコンテンツを投稿できるSNSです。投稿先にはフィード、ストーリーズ、ハイライトの3つの場所があり、それぞれの概要は以下の通りです。

投稿先概要
フィードインスタグラムを開いたときに表示されるホーム画面
ストーリーズアプリの上部に表示される投稿。24時間で投稿内容が表示されなくなる
リールアプリ内の「リールタブ」に表示される投稿

メインコンテンツは画像や動画

インスタグラムの投稿は画像や動画がメインとなるので、視認性が高く世界観を表現しやすいという特長があります。

そのためより多くのユーザーに刺さる投稿を行うには、ひと目で内容が伝わるようにしたり、インパクトのあるデザインにしたりといった、第一印象の工夫が重要です。

なおフィードに投稿する場合は、メイン画像や動画の下にテキストを付けることができます。このテキストはユーザーが投稿をタップして初めて表示されるため、画像や動画の内容を更に詳しく知りたいユーザーへ向けて、補足するような位置付けになります。

ユーザーとの長期的なコミュニケーションが可能

一般的にインスタグラムのユーザーは、気になるアカウントをフォローすることで、フォローした相手の情報を長期的あるいは定期的に得たいと考えています。つまりインスタグラムは、うまく運用できればユーザーとの中長期的な関係性を築けるSNSと言えます。その反面一つの投稿が気になってフォローをしても、アカウントが発信するその他の情報が不要になった際には、すぐにフォローを外してしまう可能性もあるでしょう。

こうした特性から、インスタグラムでは新規のフォロワーを獲得することよりも、継続してフォローしてくれるユーザーを増やす、ファン作りをメインに行うべきです。またファンを増やすためには、ユーザーがアカウントに興味を持つポイントを押さえた運用を、コツコツと継続する必要があります。

Twitterとの違い

代表的なSNSの一つであるTwitterとの違いを考えてみましょう。

この2つはどちらも同じSNSですが、インスタグラムは画像・動画がメインコンテンツであるのに対して、Twitterは140文字以内のテキストがメインコンテンツとなるSNSです。そのためインスタグラムの投稿はある程度作り込む必要があるのに対し、Twitterは即時的に情報を発信しやすいという性質があります。Twitterの方が、より気軽に発信やリアクションをしやすいSNSとも言えるでしょう。
こういったことから、いわゆる「バズる」ような、爆発的な拡散が起きやすいのは、どちらかというとTwitterの方に軍配が上がります。

また検索結果画面にも違いがあります。インスタグラムはSNS内の検索結果にも画像や動画が表示される仕様です。Twitterの場合は、画像や動画つきの投稿も検索結果画面に表れますが、テキストのみの投稿も表示されます。そのためインスタグラムの方が、ぱっと見で分かりやすい検索結果が表示されることが多いでしょう。

ユーザーはどんな用途でインスタグラムを使うの

ユーザーはインスタグラムを「自身の情報の記録、発信」「友人との情報交換」といった用途で使います。これは本来のSNS用途に通じる内容です。

その他、最近では以下のような用途で使う人も増えています。

  • 検索エンジンとして
  • 気になる情報のコレクションとして

検索機能や、人気の投稿を見る機能があるため、新しいものや好きなものを発見するためにインスタグラムを利用するというユーザーも多いのです。それぞれの詳細は以下の通りです。

検索エンジンとして

インスタグラムでは、アプリやWebサイト内で他のユーザーが投稿した画像や動画を検索することができます。検索機能には以下の4種類があり、検索目的によって使い分けることが可能です。

  • アカウント(ユーザー)検索:ユーザーが「企業名」「ブランド名」「商品名」など具体的な固有名詞を検索すると、合致するアカウント名とプロフィール画像が検索結果画面に表示される機能。一般的な検索エンジンの「指名検索」に近い検索機能
  • タグ(ハッシュタグ)検索:ユーザーが検索したキーワードに対し、近いキーワードのハッシュタグ(「#」+「キーワード」)が一覧で表示される機能。より多く使われているハッシュタグが上から順に掲載され、タップすると該当する投稿の画像または動画キャプションが表示される
  • 場所検索:ユーザーが場所の名称や住所を検索すると、投稿にひも付けられた位置情報を元に、該当の場所の名称や住所と同じ場所が設定されている投稿が表示される機能
  • キーワード検索:2021年の秋に日本語対応した、複数のキーワードで検索することも可能な検索機能。ユーザーが検索したキーワードに対して、検索結果の上部や虫眼鏡マークの右側に、キーワード検索の結果が表示される。一般的な検索エンジンの「一般検索」に近い検索機能

ユーザーはこれらの機能を活用して検索を行い、視認性の優れた情報を集める傾向があります。

気になる情報のコレクションの場として

インスタグラムは、インフルエンサーや有名人が発信する情報を得られるSNSでもあります。インスタグラムのアカウントを持っている彼らが、一般人と同じようにオフショットの写真やプライベートの動画などを投稿するケースも多いため、それを見るために頻繁にチェックしているというユーザーも多いかもしれません。

またインスタグラムには「コレクションに保存」という機能があるため、調べたものを一カ所にまとめて置くためのSNSとして使用できます。コレクション機能では、ユーザー自身が気になった情報をブックマークしておくことができます。

操作方法は、画像や動画の右下にあるマークか、メニューなどの中の「保存」ボタンを押すだけで完了。保存した投稿は、アカウントのプロフィール画面メニューから「保存済み」を選んで確認できます。

インスタグラムのプロアカウントとは

インスタグラムのアカウントには、一般のアカウントと「プロアカウント」があります。旧名称はビジネスアカウントと言い、プロアカウントではさまざまな追加機能を利用できます。無料で作成でき、一般アカウントからアプリ内で切り替えることも可能です。

プロアカウントでは、プロフィール画面に

  • URL
  • メールアドレス
  • 電話番号

を表示することが可能です。また「クイック返信」という、DMへの返信定型文を登録しておくこともできるようになります。1つのアカウントで多くのユーザーと交流したい場合や、商品・サービスをPRしたい場合に役立つため、ビジネスでインスタグラムの運用を行う場合はプロアカウントを使用するのがおすすめです。

またプロアカウント最大の特長として、アプリからインサイトの確認ができるようになります。

インサイトとは、フォロワーの傾向やコンテンツのパフォーマンスに関する指標です。インスタグラムアプリのプロフィールから確認でき、各画面の右上にある[i]をタップすることで、画面に表示された各指標がどんな意味を持っているのかを見ることができます。上部のドロップダウンをタップすることで、表示するインサイトの集計期間を設定可能です。プリセット期間か、過去90日以内のカスタム期間から選べます。

なお、個人アカウントからプロアカウントに切り替えた場合、個人アカウント期間の投稿に関するインサイトは表示できません。分析をしてより良い運用を目指す場合は、早めの段階からプロアカウントに切り替えておきましょう。

プロアカウントについての詳細や、設定方法は下記の記事でも解説しています。

▼Instagramビジネスアカウントって?機能と設定方法を解説
https://mas.ai/knowhow/Instagram-businessaccount

インサイトで見ることができるデータ

インサイトでは以下のデータを見ることができます。

インスタグラムの運用でよくある失敗

運頼みでしっかりと戦略を立てなかったり、現段階で目指すべき到達点や課題を把握できていなかったりすると、インスタグラムの運用は失敗しやすいです。思うようにファンを増やせず、運用結果として企業利益につながらないといった状況に陥ってしまう可能性があります。具体的な代表例として、

  • 投稿内容に統一感が無い
  • 定期的な更新ができていない
  • ユーザーの共感を得られる内容でない
  • 自社のWebサイトなどへの集客につながっていない

の4つのパターンをご紹介します。これからインスタグラムを運用しようと考えている方は特にしっかりと確認して、こういったことが起きないように注意してください。

投稿内容に統一感が無い

インスタグラムは写真や動画、投稿内容のトンマナを合わせることによって、アカウントの世界観を演出します。これらがばらばらとして毎回印象の異なる投稿をしてしまうと、統一感が無くなり世界観が薄れてしまうでしょう。

フォローすることでどのような情報を得られるのかが分かりづらくなってしまうため、ユーザーがフォローしたいと感じられない内容になってしまう可能性があります。

定期的な更新ができていない

投稿に時間が空いてしまったり、アカウントを作っただけで放置してしまったりした場合、インスタグラムによるアカウントの評価が下がります。評価が下がった状態での記事投稿は、検索結果画面で上位に表示できず、発見してくれるフォロワーの数が伸び悩むでしょう。

ユーザーの関心自体が最初と比べると減ってしまうケースも多い他、一度フォローしてくれたユーザーがフォローを外してしまい、結果としてフォロワーの総数が伸びなくなるという可能性もあります。

ユーザーの共感を得られる内容でない

SNSの運用では「バズらせる」「フォロワーを増やす」といった点に目が行きがちですが、本当の意味でファンを増やすためには、投稿の中身が非常に重要です。

投稿内容の実態が、

  • 商品やサービスの売り込みばかり
  • 過剰なハッシュタグ

など企業都合に偏っている場合、ユーザーは投稿内容を煩わしいと感じてしまいやすいです。自分にとって有益な情報ではないと感じた瞬間にフォローを外してしまうかもしれません。このような状況になると、一向にファンが増えなくなり、運用が失敗する要因となり得ます。

自社のWebサイトなどへの集客につながっていない

商品やサービスの詳しい情報や、購入する手段が分かりづらい場合、どんなにインスタグラムの運用を工夫しても売上にはつながりません。

例外として、業界シェアが高く独自性の高いブランドなどは、インスタグラムをあくまでも「イメージ戦略の手段の一つ」として利用することもあるかもしれません。

またリアル店舗で買うことを想定して全国に流通させている商品などは、Web上で購入まで完結させる必要はないでしょう。とはいえユーザーが調べた際に、どこへ問い合わせたらよいのか、どこで購入できるのかなどといった情報がすぐに分かるようにしておくことは最低限必要です。

インスタグラム運用を始める前に行うべきこと

インスタグラムを始める際には、事前に決めておくべきことが多数あります。効果的な運用を行うために、丁寧に一つずつ決定してから実施のフェーズに入りましょう。大まかに5つの項目に分けてご紹介します。

運用方針を明確にする

企業のインスタグラム運用は、あくまでも「利益を生む」ことが最終的な目的である場合がほとんどです。そのため実際に運用を始める際は、中長期的に見ていずれはユーザーが商品やサービスを購入したいと思うよう、深層心理を分析してそれに基づいたアカウント設計を行い、運用方針を決定する必要があります。認知を拡大させるだけではなく、「どのように売上につなげるか」までを考えるということです。

実際に購入に至るユーザーの深層心理はさまざまなため、複数のやり方でのアプローチが有効になる場合もあるでしょう。その場合はアカウントを、商品紹介用・ブランディング用などと運用方針別に分けて作成するのもおすすめです。アカウントを分けることによって、それぞれのアカウントで世界観や情報の内容が統一された投稿を行うことができるでしょう。

アカウントのコンセプトを設定する

アカウントのコンセプトは、ユーザーにとっての利益と、競合との違いが明確にわかるようにすることが大切です。そのためにも、世界観をあらかじめしっかりと作り込み、投稿内容に統一感を持たせられるようにしておきましょう。

具体的には、テキストや画像のトンマナを決めておき、アカウントのキャラクターなどを設定しておくのがおすすめです。ユーザーが好ましいと思う世界観を演出し、フォローしてくれるファンを増やすことで、運用の失敗を防ぐことができるでしょう。

すでに撮影済みの写真や動画に統一感を持たせ、投稿内容を魅力的に見せるには、以下のような方法が有効です。

・明るさ・色調・フィルターをそろえる

・画像や動画内のテキストの量をそろえる

・アカウントの立ち位置や対象とするユーザーをそろえる

顧客となるユーザーのペルソナを設定する

インスタグラムの運用を始める際は、運用目的を考える際にも触れたユーザーの深層心理を元にして、ペルソナを設定しておきましょう。ペルソナとは、自社の商品やサービスを利用してほしい、架空の人物像のことです。架空のモデル(人物像)を想定し、その人の行動、価値観、ライフプランといったさまざまな項目について具体的に細かく設定します。

ペルソナを設定する根拠には、できる限り確実なデータを元にすることをおすすめします。
例えばこれまでの販売記録などから過去に集めた情報を元に詳しいペルソナを作ることができれば、インスタグラムの運用を開始した直後から、ギャップの少ないターゲティングができるでしょう。設定したターゲットと実際に反響のあるユーザーとのギャップが少なくなり、より戦略的な運営を行えるようになるはずです。

根拠のあるペルソナを設定するには、商品やサービスを購入するまでのユーザープロセスを可視化する「カスタマージャーニーマップ」のような、フレームワークを使うのがおすすめです。

ペルソナを設定することで、ユーザーが興味を持って調べたいと思う内容や、共感して次の投稿を楽しみにするような内容の投稿を、戦略的に行っていくことができるでしょう。

目標とスケジュールを決める

次に、目的に向けた中間目標を立てていきます。「1カ月で〇回投稿する」「半年間でフォロワーを〇人にする」といった具体的な目標を立て、それを達成するために必要なタスクまで落とし込みましょう。

タスクが決まったら、それをどのタイミングで行うか決めていきます。最終的な目標を達成するために必要なペースを逆算して、いつまでにどのくらい進めなければならないかという期日を設定しておいてください。

効果測定の指標や方法を決める

目標達成のための新たな施策を打ち立てるにあたっては、中間目標が達成できたかどうかを振り返り、達成できた場合・できなかった場合のそれぞれの理由を分析することが重要です。時系列での変化を把握するためには、インサイトで確認できるデータを定期的に記録するのがおすすめです。

特に注目して見ておくべき指標には

・エンゲージメント率

・リーチ・インプレッション数

・サイト遷移数

・フォロワー数

の4つがあります。それぞれの詳細を確認して、効果を測定する際の指標や方法を決めておきましょう。

リーチ・インプレッション数     

リーチは投稿を見たユーザーの数、インプレッション数は投稿が表示された回数のことです。発信した情報がどのくらいのユーザーに見てもらえたのかを確認することが可能です。

リーチ・インプレッション数を増やすには、「アクセスしてみたい」と思わせるような第一印象の工夫が重要です。ユーザーが読みやすいように、動画や画像内のテキスト面積は20%以下に抑え、印象に残るデザインの投稿を行いましょう。

ただし、第一印象と投稿の中身が大きくかけ離れてしまってはいけません。リーチ・インプレッションしたユーザーがアカウントのプロフィールに訪れてもらえるよう、ユーザーが期待する内容のコンテンツを提供し続けることで、リーチ・インプレッション数を上げていくことが大切です。

エンゲージメント率

エンゲージメント率とは、投稿に対して「いいね!」「コメント」「投稿の保存」といった反応をしたユーザーの割合を示した数字です。
実はエンゲージメント率自体はインサイトに表示されないのですが、上記の3つと先ほどのインプレッション数が分かれば算出することが可能です。

計算式は、

エンゲージメント率=「いいね!」「コメント」「投稿の保存」の合計 ÷ インプレッション数

となります。

企業やアカウントによっては、分母をフォロワー数やリーチ数にして算出する場合もあります。

数値が高いほど、ユーザーが投稿へ好感を持っていると考えられるため、ファンの確保につながるでしょう。

商品やサービスの内容にもよりますが、運用の際の指標としては、2%以上のエンゲージメント率となるのが望ましいです。これよりも下回る場合はエンゲージメント率を上げるために、投稿内容や頻度、時間帯を一度見直してみてください。

サイト遷移数

サイト遷移数とは、プロフィールに貼ったWebサイトのURLへアクセスしたユーザーの数のことです。サイト遷移数を、プロフィールへのアクセス数で割ることで、プロフィールへアクセスしたユーザーのうちどのくらいのユーザーがWebサイトへアクセスしたのかがわかります。

こちらも業界によって変動しますが、1日100件程度のサイト遷移数が得られるのであれば、商品やサービスの販売促進として効果が期待できるでしょう。

フォロワー数

フォロワー数とはその名のとおり、アカウントをフォローしているユーザーの数のことです。フォロワーはただ増やせば良いというわけではなく、先述のエンゲージメントやリーチにつながりやすいフォロワーを獲得することが大切です。そのため他の指標とバランスを取りながら、毎月2〜5%ずつ程度増やしていくのが理想的と言えるでしょう。

質の良いフォロワーを増やすには、なんといってもコツコツとした定期的な投稿と、ユーザーとのコミュニケーションが重要です。

質の良いフォロワーの獲得方法についてさらに詳しく知りたい方は以下の記事も併せてチェックしてみてください。

インスタグラムプロアカウント開設時に行うべきこと

インスタグラムの運用開始に必要な準備が整ったら、いよいよアカウントを開設します。一般のアカウントを持っていないという場合は、最初からプロアカウントを開設することも可能です。開設時には、以下の2点に気を付けるようにしてください。

プロフィール文章を工夫する

プロフィール文章はあらかじめ決めたペルソナに好まれる内容にし、自社商品の概要やサービス内容が明確に伝わる内容にしておきましょう。

プロフィール文章を工夫すると、ユーザーはアカウントへ興味を持ってからすぐに必要な情報を得られるようになります。自身に必要な情報だと判断しやすくなるため、フォローやWebサイトへのアクセスを行うまでのハードルが下がり、フォロワー数やサイト遷移数の向上につながりやすくなります。

インスタグラムではプロフィールに自社のWebサイトのURLを貼っておき、さらにプロフィールへのリンクを各投稿内に貼るといったかたちで、導線を作ることができます。ユーザーがインスタグラムから一歩外へ出るための情報につながる導線を、しっかり作り込んでおくことが重要です。

導線を作る際は、フォローしてくれたユーザーにとって、わかりやすいようにすることも大切です。興味を持ったらすぐに詳細を調べられるよう、ユーザー目線を意識して作成するようにしてください。

コンテンツをなるべく早く充実させる

アカウントを開設したら、なるべく早く一定数のフィード投稿を行い、ストーリーズをアップしてハイライトに表示させましょう。コンテンツが少ないと、ユーザーが検索やおすすめからアカウントへ訪れても情報が十分でなく、競合アカウントのコンテンツへ流れていってしまう可能性が上がります。

アカウント内でユーザーが回遊できるよう、少なくとも、フィードならば9件、ハイライトは4件程度投稿されている状態にするのがおすすめです。

インスタグラム運用中に行うべきこと

本格的な運用が始まったら、投稿を「おすすめ」や「人気投稿」として検索結果画面に上位表示させるための行動を取る必要があります。中でも押さえておくべきなのは

  • フォロワーとコミュニケーションを取る
  • 投稿へのアクションを促す施策を打つ

の2つです。また実施後は先ほどご紹介した指標を分析して、施策と改善を繰り返すことが重要です。一つずつ詳しく見ていきましょう。

フォロワーとコミュニケーションを取る

インスタグラムの運用は、ユーザーと信頼関係を築いてアカウントのエンゲージメント数を高めることが重要です。

そのためには、定期的な投稿でユーザーが投稿を見る回数や時間を増やし、投稿内容の質を保つことでユーザーに投稿を「保存」してもらったり、アカウントをフォローしてもらったりできるように働きかけましょう。投稿先別に詳しくご紹介します。

フィード投稿

フィードは1週間に3回以上更新するのが望ましいです。ただし、量を重視するあまり質が落ちてしまうと逆にエンゲージメント率が下がってしまう可能性があります。
コンテンツ量を増やすことが難しい場合には無理に投稿頻度を増やすのではなく、質を担保しつつ、定期的に投稿できることを意識すると良いです。

また投稿内容の質を保つためには、インスタグラムのアルゴリズムに沿ったハッシュタグを選定するのがおすすめです。
ハッシュタグの適正数には諸説あり、最大で30個まで付けることが可能です。ただしアカウントのテイストやトンマナによっては、付けすぎることでユーザーが煩わしいと感じてしまうため注意しましょう。

そもそもインスタグラムのアルゴリズムは公表されていないため、競合の投稿内容やこれまでの運用結果から分析していくしかありません。運用代行の企業は各社独自の分析結果を持っているので、実績のある企業に運用を依頼するのも一つの方法です。

当社のインスタグラム運用支援ツール「MASAI」では、データから新たな影響力のあるハッシュタグの発見をお助けします。

その他フィード投稿では、直接ユーザーに保存を訴えかけるのも有効です。テキスト内で依頼するのも良いですが、最近は複数の画像をまとめて投稿し、最後の一枚で保存を推奨する内容の画像を入れるのもトレンドです。この方法なら気になる情報を見終わったユーザーが、後から自分が振り返るためにと、積極的に投稿を保存しやすくなります。

ストーリーズ

ストーリーズは毎日1回以上程度投稿し、ユーザーとコミュニケーションをとるのが望ましいです。
ストーリーズには、アンケートなどでユーザーのリアクションを誘導する機能があるため、それを活用するのもおすすめです。

インスタライブ

アカウントのコンセプトにもよりますが、フォロワーと近い距離の立場のアカウントの場合は、インスタライブを実施しましょう。
インスタライブとは、ストーリーズと同じ場所に掲載される、生配信の動画です。画面越しにリアルタイムでユーザーとやり取りができるため、コミュニケーションが取りやすいだけでなく、商品の使い方やサービスの詳しい説明をするのにも適しているコンテンツです。

インスタライブをユーザーとのコミュニケーションを目的として行う場合は、1週間に1回程度、1回の実施で1時間程度行うと良いでしょう。
ライブ配信を定期的に行うことが難しい場合には、新商品発売のタイミングに合わせて行うのも有効です。

なおインスタライブは事前に伝えたい内容を決めておき、実施中はアドリブなどを増やしてユーザーがライブ感を楽しめるような内容にすると良いです。コメントへの返事などを盛り込み、双方向的なコミュニケーションを意識しながら行って、ユーザーとしっかりコミュニケーションをとる機会にしてください。

投稿へのアクションを促す施策を打つ

インスタグラムの運用は、ユーザーに興味を持ってもらい、参加したくなるような企画でアクションを引き起こすように働きかけることも重要です。代表的な企画には「独自のハッシュタグをつけた投稿をするとプレゼントが当たる」というものがあります。

その他UGCを活用するのもおすすめです。
UGCとは「User Generated Contents」の略で、ユーザーが作成した投稿を利用したコンテンツのことです。インスタグラムでは、他のユーザーの投稿を「リポスト」という機能でストーリーズに投稿することができます。特定のハッシュタグをつけた投稿をリポストするキャンペーンなどを行うことで、ユーザーのアカウントへの興味や、投稿してみるというアクションを引き出せるかもしれません。ファンとの交流になるだけでなく、効率的な商品やサービスのPRにもつながるため、ぜひ挑戦してみてください。

なお、ユーザーの興味だけをひいて中身が伴わないようなキャンペーン・投稿は、エンゲージメントベイトとみなされて評価が下がってしまう可能性があります。誇張しすぎた内容とならないよう、注意しながら企画を作りましょう。

重要ポイントを理解してインスタグラムの運用を成功させましょう!

インスタグラムの運用は、なんとなくやっていては失敗してしまいやすいです。

運用開始前・アカウント開設時・運用中のそれぞれのフェーズで、戦略に基づいたコツを押さえた投稿を、適切な頻度で行いましょう。投稿後は戦略に沿って分析と改善を繰り返すことも重要です。
知識やコツが必要となる面も多いので、初めてインスタグラムを運用する方や時間や手間をかけたくないという方は、運用代行サービスやツールを利用するのも一つの手です。

Instagram運用支援ツール「MASAI」は、アカウントや投稿のデータを管理・分析できるツールで、日々の運用の成果を可視化することができます。
Webサイト上から管理画面のデモページを確認することもできるので、「どんなものか一度見てみたい」という方はぜひ一度アクセスしてみてください。