Facebook広告の費用はどのくらい?コストを最適化するコツも合わせて解説

インターネットの普及により、Web広告が広告媒体としての存在感を高めています。Web広告にはGoogle広告やYahoo!広告などがありますが、Facebook広告もその中の一つです。Facebookに広告を出すにあたってやはり費用面は気になるところでしょう。

出稿の予算はどのくらいか、コストを最適化するにはどうすればいいのかなど、Facebook広告を始める際に把握しておきたい点をまとめました。Facebook広告の特長にも触れながらご紹介していきます。

Facebook広告とは?

Facebook広告とは読んで字のごとく、Facebook内に掲載される広告のことです。FacebookはTwitterやInstagramとともに、主要なSNSの一つとなっています。今では多くのユーザーがFacebookを利用しているので、工夫次第で大きな宣伝効果が期待できるでしょう。2022年2月時点の国内のアクティブユーザー数は、2,600万人程度とされています(※1)。Facebookを日常的に利用している人はたくさんいるのです。

※1.出典:CNETJAPAN「フェイスブック ジャパン長谷川代表が語る「退任の真意」–独占ロングインタビュー」(2022-02-27)

https://japan.cnet.com/article/35139021/

Facebook広告の特長

Facebook広告を宣伝戦略として使っている企業も少なくありません。それはFacebook広告を利用することがプラスに働いているからです。ではFacebook広告にはどのような特長があるのでしょうか? 以下で4つの特長をご紹介していきます。

精度の高いターゲティングが可能

Facebook広告の最大の特長といわれるのが、ターゲティング精度の高さです。条件を細かく設定できるので、自社の商品やサービスのターゲットにダイレクトにアプローチできます。

広告出稿する際は、性別や年齢の他にも興味関心などの条件を詳細に設定できます。広告主の希望に沿って、ターゲットとなり得るユーザーだけにピンポイントで広告配信できる点が魅力的です。

アクティブユーザー数が多い

アクティブユーザー数が多いのもFacebookの特長の一つです。2021年9月時点における世界の月間アクティブユーザー数は29億1,000万人に達しています(※2)。つまりFacebook広告を出稿すれば、世界中のこれだけのユーザーに届く可能性があり、日本国内外で自社製品をアピールできるのです。

※2.出典:Meta「Meta 2021年第4四半期(10月-12月)業績ハイライト」(2022-02-27)

自動最適化機能で簡単に高精度の運用ができる

Facebook広告にはさまざまな機能がありますが、その中でも見逃せないのが広告の最適化機能です。コンバージョンする可能性の高いユーザーをFacebookが自動的にチョイスし、その上でその人たちに対してだけピンポイントで広告を配信します。

なぜ自動最適化が可能なのかと疑問に感じる人もいるでしょう。それはFacebookにはさまざまなユーザーのデータが蓄積されており、機械学習でそのデータを元にして、よりコンバージョン( CV)する可能性のあるユーザーに広告を配信できるからです。この機能を利用すれば自分たちでターゲットを選ぶよりもより精度の高い運用ができるでしょう。

Instagramより年齢層が比較的高く、BtoB系の商材に合っている

BtoB系の商材を扱っているのであれば、Facebook広告は活用する価値があります。10~30代のユーザーが多いInstagramと異なり、Facebookは30~40代が中心であるからです。(※)この年代はビジネスの世界で現役バリバリで活躍している人が多く、ビジネスの情報に強い関心を持っている人が中心の年代とも言えます。そのためBtoB商材の宣伝をすれば、認知度の向上や問い合わせが増える可能性も十分期待できるでしょう。

※出典:総務省情報通信政策研究所「令和2年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」(2022-3-18)https://www.soumu.go.jp/main_content/000765135.pdf

Facebook広告の主な料金形態

Facebook広告の配信に興味を持っている人にとって、気になるのはどの程度費用がかかるかということでしょう。Facebook広告には、2種類の異なる課金方式がありますので、まずはその違いをご紹介します。

インプレッション課金

「Cost per Mille(CPM)」ともいわれる方式で、広告のクリック数に関係なく、広告が1,000回表示されるごとに料金が発生します。クリック数が多くても少なくても料金は変わらないため、ある程度クリックされる見込みがある広告の場合は、インプレッション課金を選択することで、広告費用を抑えた運用が期待できるでしょう。

なお広告費用を表示回数(インプレッション数)で割ることで、CPMを算出できます。式にすると以下のようになります。

  • CPM=広告表示に使用した金額÷表示回数×1,000

CPMの数値が低い方が、同じ表示回数でもコストが抑えられているという意味です。

クリック課金

クリック課金とは、掲載した広告がクリックされると料金が発生する方式です。何度広告が表示されてもクリックされなければ料金は発生しません。

Webサイトへの流入や商品の販売など、コンバージョンを目的にしている場合に向いています。

また配信した広告がターゲットにどの程度興味を持たれているかを判断する指標にもなります。Webサイトへの流入やCVを目的とした広告配信で、広告がたくさん配信されているにも関わらずクリックにつながっていない場合は、広告の内容に何らかの問題があると考えられます。広告の内容や設定の見直しをする必要があるでしょう。

Facebook広告にかかる費用は?

Facebook広告を利用するのであれば、どの程度の費用がかかるのか知っておきたいところです。自社で出稿するのか、代理店に依頼するのか、補助ツールを利用するのかによって変わってきます。ではケース別に費用の考え方を見ていきましょう。

自社で運用する場合

自社で広告運用をする場合は、運用コストを最小限に抑えることができます。

もし自社運用を検討しているのであれば、コストがかかるのは人件費を除けば広告費用のみです。

広告出稿の予算は、広告を配信したい商品やサービス、目的や規模によっても変わるため、一概には言えないものです。

Facebook広告は最低1日100円ほどから出稿できるとされていますが、ビジネスの観点では現実的ではありません。例えば1日あたり1,000円、1カ月30,000円くらいから始めてみてもよいでしょう。広告を初めて出稿する場合や慣れていない場合、少ない予算で費用対効果を検証しながら徐々に増額していくのがおすすめです。

なお出稿の前に、広告のクリエイティブを制作する必要がありますが、それも自社で対応可能なら、そのコストも人件費のみとなります。制作会社に依頼する場合は別途費用がかかります。依頼先もしくはクリエイティブの種類や質などでも見積りは変わってくるでしょう。

代理店に運用を依頼する場合

自社ではなかなか広告の出稿や運用はできないという企業も多いでしょう。Web広告に関する専門知識を持ったスタッフがいない、専任のスタッフを確保できないなどのケースがあるはずです。その場合には広告代理店へのアウトソーシングも選択肢の一つです。

代理店に依頼するなら、広告の予算の他に代理店に支払う手数料も必要になります。1カ月でトータル30万円前後ほど用意できれば依頼可能な代理店もあるでしょう。この費用は広告の規模感や内容によっても大きく変動します。クリエイティブ制作を行う代理店も多くありますので、制作を含む場合はさらに費用が上乗せになります。

また代理店ごとに手数料や最低広告予算などを定めているケースがほとんどです。契約をする前に必ず確認しましょう。

広告代理店に依頼する一番のメリットは、広告運用のノウハウや経験を元に成果につながる運用をしてくれる可能性が高い点です。またアウトソーシングを利用することで、自社のスタッフは本業に専念できるというメリットもあります。

出稿の補助ツールを利用する場合

広告代理店を利用するためのコストを捻出できない、しかしながら自社で一から出稿するのは難しいケースでは、補助ツールを利用するという選択肢もあります。補助ツールとは、広告出稿の作業をできるだけ簡単に分かりやすくしたものです。補助ツールを導入した場合、その画面の案内に従って操作すれば誰でも広告出稿ができます。運用は自社で行うため、ある程度自社で運用できそうな人材を確保する必要はありますが、広告代理店を利用せずに済むので、比較的コストを抑えた運用が可能となるはずです。

もしこのような補助ツールを活用したい方には、「アドスタ」がおすすめです。アドスタはインターネット集客ツールで、簡単な操作でFacebook広告を出稿できます。今まで500社以上の企業が利用しているので、実績も豊富。アドスタなら月々10,000~20,000円ほどの利用料ではじめられます。

コストを最適化するコツ

Facebook広告を利用して宣伝はしたいけれど、無駄なコストは捻出したくないもの。ここでは運用コストを最適化するためのコツを2つご紹介します。

広告品質を高める

Facebook広告に出稿する際に広告の品質は重要です。なぜなら広告の品質が高ければ、広告の価値が上がり、ユーザーに表示される広告が決まるオークションで勝ちやすくなるからです。オークションで競う広告の価値は、入札価格、推定アクション率、広告品質の主に3つで算出されます。広告品質の評価が高くなれば入札価格で競合に勝てない場合でも、落札できる可能性が高くなり、結果的に費用が抑えられる可能性があります。

入札戦略を”最小単価”などで設定

入札戦略とは、目的を達成するためにどのように予算を使って広告を出すかという入札方法のことです。

まず入札戦略を検討するにあたって、CPAを把握する必要があります。CPAとは顧客を一人獲得するためにかかった費用のことです。CPAが小さくなれば効率よく顧客を獲得できていると判断できます。

Facebook広告を始めたばかりの頃は、明確なCPAがわからないでしょう。そこで入札戦略を「最小単価」に設定します。最小単価は予算を全額利用して成果を最大化する方法です。こうして獲得したクリック数、リーチ数、コンバージョン数などを基準として次の戦略を検討すれば、最適な入札戦略がわかります。入札戦略を正しく選択すれば、効率よく顧客の獲得ができるようになり費用対効果が高まるでしょう。

成果を最大化させるためには

Facebook広告を出す以上、費用に対してできるだけ高い成果を得たいところです。ここでは成果を最大化するためのポイントを6つ挙げています。運用する際には以下の項目を意識してみるとよいでしょう。

費用削減だけではなく、最適な費用感で

Facebook広告は、費用を抑える方法ばかり考えてしまうと、結局思ったような宣伝効果を生み出さない可能性があります。ユーザーに表示させる広告はオークションで決まるので、入札価格を抑えすぎてしまうと、競合に負けてなかなか配信できない恐れもあります。つまり自分たちの広告がFacebookに表示されなくなってしまうのです。出稿する際は適切な予算配分を考えていきましょう。

CTAは明確か?

Facebook広告では、2015年からCTAの設置が可能になりました。CTAとはFacebookのページ中から外部のサイトにジャンプできる機能です。設置は無料ですし、申請する必要もありません。CTAボタンを設置するにあたっては、どのようなペルソナに訴求すればいいかをイメージすることが大事です。

インサイトのデータでどのようなユーザーが興味を持っているのか把握できますし、Facebookを起点としてユーザーがどのような行動をしているかもわかります。このようなデータを駆使して、よりダイレクトに顧客にアピールするためにはどうすればいいか、広告の見直しを進めましょう。

ターゲットがCVするまでの流れはイメージできているか?

むやみに広告を出したところで、CVを獲得できなければ本当に効果があったとは言えません。Facebook広告を作成する際に、ユーザーがどのような動線を辿ってコンバージョンを獲得するか、一連の流れをイメージしておきましょう。

そうすれば、どのようなFacebook広告を出すべきか、そこからのリンク先のWebページのデザインやレイアウトなども見えてきます。広告を出すことだけに集中するのではなく、 CVまでの一連の過程をイメージしてFacebook広告を出稿する事が大事です。

PDCAが回せる環境になっているか?

Facebook広告の運用がうまくいっていない企業は、PDCAサイクルをうまく回せていないことが多いようです。PDCAサイクルとは「Plan(実行)」「Do(実行)」「Check(検証)」「Action(改善)」の一連の流れです。

広告を出稿して、目標通りの結果が出ているかどうかを検証します。もし問題があれば改善点を見つけて広告に反映させます。このPDCAサイクルを繰り返すことで、どんどんFacebook広告が最適化されて、集客力をアップさせられます。

データは毎日チェックする

広告効果を測定するにはデータの分析も大切です。広告を配信したら、データを毎日チェックする癖をつけましょう。はじめは見慣れないデータでも、毎日見ていれば徐々に慣れてその意味がわかってきます。またFacebook広告は効果の変化も早いもの。毎日チェックしてその変化を見逃さないようにしましょう。データの変化に気が付けるようになれば、それに応じた施策を考えることができます。

クリエイティブは複数用意する

Facebook広告で効果を上げるには、クリエイティブの内容やクオリティは重要です。出稿した広告の効果がない場合や効果が落ちてきたと感じた時には、新しいクリエイティブに差し替えたりして対応しましょう。またクリエイティブを複数用意して、A/Bテストを行うのもおすすめです。作って終わり、出稿して終わりではなく、前述のようにPDCAを回して効果を改善し続けることが大切です。

まとめ

ここまで主にFacebook広告の費用についてご紹介してきました。どのような方法で出稿するかでその費用は変わってきます。広告のコストに対して最大の効果を出すために、PDCAサイクルを回しながら最適化を進めていきましょう。

中にはFacebook広告への出稿はハードルが高いと感じる企業もあるでしょう。その場合におすすめなのが「アドスタ」です。インターネット集客ツールで、Web広告初心者でも簡単にFacebook広告を出稿できます。わからないことがあった場合はLINEで問い合わせが可能。6日間の無料トライアルもあり、登録すると3000円分の広告を無料でお試し出稿できます。簡単なフォームに入力するだけなので、興味がある方はぜひ試してみてはいかがでしょうか。