Facebook広告でCV最適化をする際のポイントを解説!

ユーザー数の増加に伴い、昨今多くの企業がマーケティングに活用しているFacebook広告。

Facebook広告は数あるWeb広告の中でも費用対効果が高く、また初心者の方でも始めやすいという特長があります。目標達成をサポートしてくれるような機能もあるため、広告運用についてあまり詳しくない方でも、運用の仕方によっては期待以上の効果を得られる可能性もあるでしょう。

しかし、やはり何もわからないまま全てを手探りで運用してしまっては、得られるはずの効果も得られなくなってしまいます。

より高い効果を実感するためには押さえるべき大切なポイントがいくつかあり、そのうちの一つがコンバージョン最適化です。出稿後早い段階から効果的な広告運用を行うためには、なるべく早くコンバージョン最適化をさせることが必須です。

そこで本記事では、Facebook広告におけるコンバージョン最適化とはそもそもどういったものなのか、早くコンバージョン最適化させるにはどのようなことに気をつけたら良いのかなどについて解説していきます。

そもそもFacebook広告のコンバージョン最適化とは?

コンバージョン最適化の前に、「コンバージョン(CV)」のおさらいを簡単にしましょう。

CVとは、ユーザーが広告主の指定した特定の行動を起こしてくれた状態のことを指し、広告配信の目的によってCVの定義が変わります。商品を購入してもらう、会員登録をしてもらう、アプリをダウンロードしてもらうといったように、CVの内容はさまざまです。

広告セットの段階で「広告配信への最適化」という選択項目がありますが、これを選択すると「できる限り効率的にその結果を得たい」とFacebook側に伝えることができます。

「コンバージョン最適化」とは、この広告配信への最適化の一つで、CVがより獲得できそうなユーザーに対して優先的に広告を配信する設定のことです。

Facebook広告システムがCVデータを基準にアクションを起こしそうなユーザーの特徴を学習し、CV獲得の可能性が高いユーザーに広告を配信していきます。

コンバージョン最適化によって過去CVに至ったユーザーの類似ユーザーへ優先的に広告が配信されるため、CVによりつながりやすくなるのです。

コンバージョン最適化までの流れ

コンバージョン最適化までの流れは、大きく分けて「情報収集期間」と「アクティブへの切り替え」の2つのステップに分けられます。

各々について下記で解説しているため、確認してみてください。

情報収集期間

情報収集期間とは、コンバージョン最適化を行うために必要なユーザーの情報を集める期間のことを指します。最適化して広告と相性のいいユーザーを判断するためには、1週間でおよそ50件のCVデータが必要です。

情報収集期間はコンバージョン最適化への検証期間であるため、広告のパフォーマンスが安定しないことがほとんど。ただこの情報収集期間は通常1週間で終了し、その後コンバージョン最適化での配信に移行します。

アクティブへの切り替え

コンバージョン最適化のために必要な情報の収集が終わると、その広告のステータスがアクティブに切り替わります。

アクティブな状態とは情報収集期間が終了し、広告がCVに最適化された状態のこと。

ステータスがアクティブへ切り替わると、広告配信によるパフォーマンスが徐々に安定してくるはずです。

効果を検証し、成果が出ていればそのまま広告の配信を続け、さらに追加の予算投入を検討するのもいいでしょう。成果が出ていない場合は、広告の見直しや配信の停止を検討する必要があるかもしれません。

なるべく早くCVを最適化をさせるコツ

先述の通り、情報収集期間中は広告のパフォーマンスが安定しません。

また顧客獲得単価が高くなることもあります。

通常、情報収集期間は1週間で終了しますが、十分な情報が集まらなかった場合は期間が延長されることもあるため、こうした事態を防ぐため、以下のようなことに留意しましょう。

むやみに編集しない

Facebook広告では、セット、キャンペーン、広告の変更を行うと学習が止まり、情報収集がリセットされる仕組みになっています。そのためむやみに編集をすると、変更のたびに広告配信とデータの学習がリスタートされることになり、情報の収集がいつまでも終わりません。

具体的に、情報収集がリセットされる変更とは、「ターゲット設定」「最適化イベント」「クリエイティブ」「広告セットに広告を追加させる」などがあります。

なお、入札の上限価格やターゲットの単価変更、予算額の編集なども、変更の度合いによって情報収集にリセットをかけるかどうかが判断されてしまうため、これらについても頻繁な編集や変更を避けましょう。

広告セットを増やしすぎない

コンバージョン最適化のためにはある程度まとまったCV数が必要です。広告セットが複数あるとCV数が分散してしまい、50件のラインを超えるのが難しくなります。広告セットが多すぎる場合は、同じような広告セットを統合し、広告システムに学習させる内容を集約するようにしましょう。

広告セットを作成する際は、ターゲットや目的・目標によって、コスト管理が異なる場合のみ別の広告セットを作るようにするのがおすすめです。

配信ターゲットを広告セットで重複させない

自社の広告セットで配信ターゲットが重複してしまうと、広告セット同士で競合してしまう場合があります。そのためコンバージョン最適化のためのデータ数が分散してしまい情報収集期間が長くなるため、効果的な配信が行えません。

ターゲットが重複していた場合は、複数の広告セットを一つに統合するか、ターゲット除外設定を行いましょう。この対策により広告セットに使える予算が増え、より多くのCVデータの蓄積が期待できます。

適切な予算設定

なるべく早くコンバージョン最適化をするには、適切な予算設定を行うことが重要です。予算を上げれば獲得数も増加する可能性があるため、最適化のスピードアップも期待できるでしょう。予算の目安は、「週にCV50件獲得×目標とする獲得単価」で算出することができます。例えば、目標とする獲得単価4,000円で商品の購入を目指す場合、CV50件×4,000円=20万円と算出可能です。この金額は1週間の目安となる予算なので、月の予算を組む場合は、20万円×4週=80万円となり、ひと月あたりの予算の目安を把握できます。

Facebook広告では広告セットごとに予算を設定することが多いですが、複数の広告セットが紐付けられている時は、キャンペーン単位で予算の設定を行うことも可能です。広告セットごとに効果に差がある場合は、使用するメリットが大きくなります。日割予算をキープしつつ、成果の出ている広告セットに多くの予算をかける仕組みなので、成果を得られやすいでしょう。

広告出稿時の設定はシンプルに

CVの最適化をいち早く目指したい場合は、広告出稿時の設定はシンプルにしましょう。     必要なデータ量を集めるために、マイクロコンバージョン(MCV)を設定するのもおすすめです。MCVとは、最終目的のCVの手前に設定するCVのことです。例えば、商品の購入がCVの場合、カートへの追加をMCVに設定すると、データを集めやすくなり最適化を早めることができます。

Facebook広告配信の失敗例

Facebook広告でコンバージョン最適化を行えば、最適化を行わずに配信した時と比較してCVにつながりやすくなるのが一般的ですが、配信の仕方を誤ってしまうと、コンバージョン最適化の恩恵を受けられない場合もあります。

ここからはFacebook広告配信の失敗例を解説しているため、これからFacebook広告の配信をご検討されている方は以下の点に注意してください。

ターゲティングが細かすぎる

Facebook広告のターゲティング設定は性別や年齢はもちろん、地域や興味関心、役職などを掛け合わせて絞り込むことも可能であるため、想定しているペルソナにかなり近いターゲティングが可能です。

一方で、そのような細かい絞り込みを行うと多くの場合は対象となるユーザーの数が少なくなり、広告の集客効果が小さくなってしまいます。

ターゲティングは乱雑すぎてもいけませんが、あまりに細かすぎるとそもそもアプローチできる数がかなり限られてしまうため、自社商品やサービスの特性と潜在顧客の性質をよく見極め、緩すぎず絞りすぎずの設定を意識しましょう。

広告の一時停止

1週間以上広告を一時停止させると情報収集の期間がリセットされてしまいます。

そのためCV数の獲得に時間がかかり、コンバージョン最適化がまた1からのスタートになってしまう場合も。

情報収集期間が終わるまでは、むやみな編集や一時停止を行わないようにしましょう。どうしても配信を停止する必要がある場合は、できるだけ短期間に抑え停止期間が1週間を超えないようにします。

もしくは、毎週決まった曜日や時間のみ配信を停止するという「ルール設定」も行えるため、上手く活用し、情報収集期間のリセットを回避しましょう。

類似オーディエンスのソースが少なすぎる

類似オーディエンスはターゲティングの機能として有用ですが、効果を発揮させるにはソースを適切に設定しなければいけません。ソースは最低100人分あれば作成できますが、推奨数は1,000人~50,000人となっています。ソースが推奨されている人数よりも少ない場合、オーディエンスに共通するポイントを特定することが難しくなり、精度が低くなる場合も。ソースの数が少なすぎる場合は、まずソースを十分に増やしてから類似オーディエンスの作成を行うようにしましょう。

クリエイティブが広告セット毎に分けられていない

Facebook広告は、ユーザーの利用目的が異なるさまざまなサービスに広告を配信できます。

具体的には、

・Facebook

・Instagram

・Messenger     

・Audience Network     

の4つがあります。

サービスごとに効果的な広告の見せ方が異なるため、複数の広告セットで同じクリエイティブを使用すると効果は下がってしまう傾向にあります。クリエイティブは広告セットごとに変更しましょう。例えば、Facebookのニュースフィードで使用するクリエイティブは、テキストを入れ込み、論理的にアピールすると効果的です。逆にInstagramのような写真メインのSNSでテキストメインのクリエイティブを使用してしまうとユーザーの目に留まりにくいため、Instagramで使用するクリエイティブはテキストを少なめにし、画像や動画でアピールする方がそのSNSの性質上、効果が出やすいでしょう。

使用するクリエイティブは、そのSNSの特徴を加味した上で随時変更してください。

まとめ

なるべく早くコンバージョン最適化を目指したい場合は、適切なCV設定やターゲティング設定を行い、必要な予算額を見極め、魅力的なクリエイティブを作成する必要があります。

とはいえ、それだけの作業を行う時間がないことや、適切な人材がいないこともあるかもしれません。そのような場合は、便利なSNS広告集客ツール「アドスタ」を活用しましょう。

アドスタとは、SNSにおけるWeb広告の配信設定が簡単に行えるツールで、3ステップ約5分で設定が完了します。初心者も簡単に設定できる「らくらく設定モード」や、LINEによるプロのサポートも充実。

6日間のトライアルもあるため、一度アドスタを試してみてはいかがでしょうか。