Facebook広告は、SNS広告の一つです。世界中で利用されているSNSの「Facebook」を中心に、画像や動画とテキストを組み合わせた広告を配信できます。
Facebookを運営しているMeta社は、同じく世界規模のSNSである「Instagram」も運営しているため、Facebook広告を配信するためのFacebookマネージャがあれば、Instagramにも配信することが可能です。
本記事では、Facebook広告の配信に必要な画像・動画の推奨サイズをご紹介します。ユーザーが見やすい広告を戦略的に配信することで、よりユーザーの視覚に訴えかける広告を配信することができるでしょう。
※本記事の情報は2022年5月時点のものです。最新情報は公式サイトをご確認ください。
Facebook広告の使い方について詳しく知りたい方は、ぜひこちらの記事もチェックしてみてください。
▼Facebook広告のやり方を徹底解説
Facebook広告の種類
そもそもFacebook広告には、
- 画像広告
- 動画広告
- カルーセル広告
- コレクション広告
の4つの種類があり、それぞれ広告を配信する形態や、機能が異なります。
まずはそれぞれの種類の概要と目的を一つずつ見ていきましょう。
出典:Metaヘルプセンター「広告マネージャでの配置について」
https://www.facebook.com/business/help/407108559393196?id=369787570424415(2022-6-6)
画像広告
画像広告は、その名の通り画像がメインコンテンツとなる広告です。
1枚の画像とテキストで商品やサービスを宣伝します。
配信先は以下の通りです。
配信先 | 概要 |
Facebookフィード | Facebookホームページ中央の、近況アップデート、写真、動画などのリスト |
Facebook右側広告枠 | デスクトップで表示した際の画面内右側などに配置されたスペース |
Facebookインスタント記事 | モバイルユーザーにすばやく表示される、パブリッシャーやクリエイターによるコンテンツ |
Facebookインストリーム動画 | モバイルユーザーに表示される、パブリッシャーやクリエイターによる動画コンテンツ |
Facebook Marketplace | ローカルコミュニティ内で、Facebook上の商品を探して購入・販売するための機能 |
Facebookストーリーズ | 24時間だけ友達やフォロワーに対して写真や動画を表示できる機能 |
Facebook上の検索結果 | SNS内での検索結果画面。ユーザー、投稿、写真などが検索できる |
Instagramストーリーズ | Instagramで24時間だけ友達やフォロワーに対して写真や動画を表示できる機能 |
Instagramフィード | Instagramアプリを開いたときに表示される写真や動画のリスト |
Instagram発見タブ | ユーザーの過去のアプリ内行動に基づいて、そのユーザーが未フォローのアカウントがシェアしたコンテンツ |
Audience Networkネイティブ、バナー、インタースティシャル | 提携しているモバイルアプリやモバイルWebサイトの広告枠 |
広告メッセージ | Messenger上にすでにある、FacebookやInstagramのユーザーとのスレッド |
Messenger受診箱 | Messenger上の、FacebookやInstagramのユーザーとのスレッドがある場所 |
Messengerストーリーズ | Messenger上の、24時間だけ友達やフォロワーに対して写真や動画を表示できる機能 |
次のような目的でFacebook広告を出す場合に、画像広告が適しています。
- 広告内容にユーザーの関心を集めたい
- 商品の認知度をアップさせたい
- 一つのメッセージを伝えたい
動画広告
動画広告は、動画を使って商品やサービスを紹介できる広告です。
配信先は画像広告とほとんど同じですが、Facebook右側広告枠、広告メッセージ、Messenger受診箱には表示されません。
また以下の配信先にも表示することが可能です。
配信先 | 概要 |
Facebook動画フィード | Facebookフィードに表示される動画のリスト |
Facebookリール | モバイルで表示される、ショート動画を録画、編集、投稿する機能 |
Instagramリール | Instagramでモバイルユーザーに表示される、最長60秒のショート動画を録画、編集、投稿する機能 |
Audience Network動画リワード |
動画広告は、次のような目的で利用するのがおすすめです。
- 従来のSNS広告とは違った訴求の広告を配信したい
- 広告内でこだわっているポイントや特長を説明したい
- メッセージをわかりやすく伝えたい
カルーセル広告
カルーセル広告はユーザーが広告を動かして、別の画像や動画を表示させることができる広告です。
1つの広告に最大10件の画像や動画を設定できるため、画像広告よりも多くの情報を伝えることができるでしょう。
配信先は画像広告や動画広告と近いですが、Instagram発見タブ、広告メッセージ、Facebook動画フィード、Facebookリール、Instagramリールには表示されません。
カルーセル広告は、次のような目的がある際に検討してみてください。
- 別々のWebサイトに掲載している商品やサービスをまとめて宣伝したい
- ある商品やサービスについて、2つ以上の機能やメリットをPRしたい
- 広告にストーリー性を持たせたい、順を追って説明したい
コレクション広告
コレクション広告は、モバイルユーザーに表示できる広告です。
メインとなるカバー画像という画像または動画と、その下に4枚の小さな画像を表示することができます。
ユーザーにより時間をかけて見てもらいやすく、商品やサービスの発見から閲覧、購入までの行動を促します。
配信先はFacebookフィード、Facebookインストリーム動画、Instagramストーリーズ、Instagramフィードのみとなります。
以下のような目的の場合は、コレクション広告を利用するのがおすすめです。
- 商品やサービスを初めて見るユーザーに興味を持ってもらいたい
- よりユーザーの使い勝手の良い広告を配信したい
- 商品やサービスを知っているユーザーに働きかけたい
- 商品やサービスを一覧で見ることができるようにしたい
SNS広告で画像や動画のサイズが重要な理由
Facebook広告に限らず、SNS広告では画像や動画のサイズが重要です。
なぜならば先ほどご紹介したとおり、広告の種類によって表示される形式が全く異なるからです。
またユーザーが使用するデバイスによっても、広告が表示されるサイズが異なります。サイズに配慮しておかなければユーザーにとって見づらい広告になってしまう可能性があるでしょう。
適切な画像や動画のサイズを表す指標には、「アスペクト比」と「画素数」があります。
SNS広告の成果を向上させるためには、これらの指標に沿った画像や動画のデータをそれぞれ用意する必要があります。
アスペクト比とは?
SNS広告で使用する画像や動画のアスペクト比とは、データが表示される範囲のタテとヨコの比率を指しています。「ヨコの割合:タテの割合」といった形で表示されることが多く、Facebook広告でも同様です。
画素数(ピクセル)とは?
画素数とは、画像や動画を表す「画素(pixel/ピクセル)」という単位の細かさを指しています。スマートフォンのカメラの性能としてPRされることもあるため、聞いたことがあるという方も多いかもしれません。画素数は、「ヨコpixel×タテpixel」のように表示されます。
Facebook広告で推奨される5つの画像・動画サイズ
Facebookを運営しているMeta社が、Facebook広告を出すにあたって推奨している画像や動画のサイズは、以下の通りです。
アスペクト比は、5つのパターンを推奨しています。
- 横型 1.91:1
- 横型 16:9
- 正方形 1:1
- 縦型 4:5
- 縦型 9:16
推奨されるアスペクト比は、広告の種類によって異なる場合があります。
例えばカルーセル広告なら、正方形の1:1にすることが推奨されています。違うサイズの画像や動画を使う場合は、自動で1:1にマスクされることもあるため、全体が見えない状態になってしまいます。
コレクション広告の場合は、画像、動画共に横型の1.91:1、または正方形の1:1のアスペクト比が推奨されています。
画素数についてはできる限り解像度の高い画像を使用することを推奨しており、最小要件~推奨サイズを明示しています。
Facebook広告は配信面ごとに推奨サイズが異なる
Facebook広告では、広告の配信面によって推奨されるアスペクト比のパターンと、推奨最小要件が変わります。
モバイルで表示することを想定した場合、たとえばフィード画像は正方形の1:1、動画は縦型の4:5が推奨されています。画素数の最小要件幅は320ピクセル、推奨サイズは1,080×1,350ピクセルです。
またストーリーズに表示する画像や動画なら、縦に持ったスマートフォンの画面全体に表示されるため、縦型の9:16がおすすめ。最小要件かつ推奨となる画素数は1,080×1,920ピクセルです。
Audience Networkネイティブ、バナー、インタースティシャルは縦型と横型の両方がサポートされています。そのため推奨サイズは縦型の9:16もしくは横型の16:9のアスペクト比、628×1,200もしくは1,200×628ピクセルの画素数です。最小要件は208×398もしくは398×208ピクセルです。
出典:Metaビジネスヘルプセンター「アスペクト比のベストプラクティス」
https://www.facebook.com/business/help/103816146375741?id=271710926837064&locale=ja_JP(2022-05-14)
出典:Metaビジネスヘルプセンター「配置ごとの画像ピクセルの推奨最小要件」
https://www.facebook.com/business/help/469767027114079?id=271710926837064(2022-05-14)
出典:Facebook広告ガイド「画像 Audience Networkネイティブ、バナー、インタースティシャル」
https://ja-jp.facebook.com/business/ads-guide/image/audience-network-native(2022-5-31)
Facebook広告用の画像・動画を作成する際のポイント
Facebook広告の画像・動画を作成する際には、
- 必要なサイズを選ぶ
- 画像が見切れることも想定する
- 画像内のテキストは極力少なくする
- 広告ポリシーを遵守する
といった4つのポイントがあります。1つずつ詳しく見ていきましょう。
必要なサイズを選ぶ
画像や動画を作成する際は、戦略に合わせて配信面を変えやすくなるので、全てのアスペクト比パターンを作っておくのが理想的です。
既に配信面が決まっており、変更の可能性が無いのであれば、その配信面の推奨サイズのみを作っても問題はありません。
またFacebookには画像の表示サイズを自動で調整してくれる「レスポンシブ」という仕組みがあります。
変更の可能性がある場合は、汎用性の高い1:1と推奨サイズだけを作るといった方法で、レスポンシブの仕組みを利用する手もあるでしょう。
画像が見切れることも想定する
レスポンシブによってFacebookが画像の表示サイズを自動で調整した場合、画像の端が見切れてしまうことがあります。
見切れる場合は右側が見えなくなるので、画像内の重要なテキストやアイテムなどは、できるだけ画像内の左側に配置しておくのがおすすめです。
また意図せず見切れてしまう可能性もゼロではないため、Facebook広告を公開する際は、プレビュー機能で公開前にユーザーからの見え方をチェックしておきましょう。
画像内のテキストは極力少なくする
Facebook広告では、画像内のテキストを20%以下に抑えることが推奨されています。画像内のテキストは極力減らすようにして、イラストや写真でメッセージを伝えるようにしましょう。
参考:「広告画像のテキストについて」
https://www.facebook.com/business/help/980593475366490?id=1240182842783684&helpref=search&sr=6&query=%E7%94%BB%E5%83%8F%E5%86%85%E3%83%86%E3%82%AD%E3%82%B9%E3%83%88 (2022‐06‐15)
広告ポリシーを遵守する
当然のことではありますが、Facebook広告のポリシーに違反している場合は広告を配信できません。
画像や動画を作成し終えてから、内容が広告ポリシーに反していることが判明した場合、クリエイティブの作り直しとなってしまいます。
必ず作成に入る前の段階でも、一通り確認しておくようにしましょう。
参考:Facebook「広告ポリシー」
https://ja-jp.facebook.com/policies/ads/(2022‐05‐25)
まとめ
Facebook広告を出稿する場合は、ユーザーにとって見やすい広告になるように、アスペクト比や画素数を考慮して適切なサイズの画像や動画を作るようにしましょう。
ユーザーアクションを引き起こしやすくなるため、結果としてその広告の目的である、コンバージョンの向上につながるはずです。
本記事でご紹介したポイントを参考に、ぜひ画像や動画の作成に取り組んでみてください。
初めてFacebook広告を出稿するという方や、よりスムーズに掲載したいという方には、SNS広告出稿のサポートサービス「アドスタ」がおすすめです。
ぜひお気軽にお問い合わせください。
▼6日間の無料お試しはこちら
https://jp.ad-start.ai/