はじめに
ユーザーの興味・関心を喚起させることができるプラットフォームとして、すでに購買やブランディング、認知拡大の重要チャネルとなっているInstagram(インスタグラム)。
その中で飛び込んできた米国での「Shop Pay(ショップペイ)がInstagramと連携した」というニュース。これは、今後のInstagramのあり方を大きく変える可能性を秘めた出来事なのです。
今回は、連携することで何が変わったのか、今後Instagramはどのように変化していくのか、そして私たちは何をすべきなのか、について解説いたします。
※本記事は2021年8月10日時点の情報で記載しております。
今後情報がアップデートされましたら、随時更新いたします。
目次
2.今までと何が違うのか
3.今後のInstagramの展望
1.現在起こっていること
2021年2月中旬に、「Shop Pay(ショップペイ)がInstagramショップ・Facebookショップと連携可能になる」というアナウンスが、EC業務支援サービスを展開するShopify(ショッピファイ)社から出されました。
Shop Payとは、Shopify経由で開設されたECストア内で利用できる決済手段の一つです。
したがって、今回のニュースはInstagramショップやFacebookショップ内で、Shop Payが決済手段として使える、つまりInstagramやFacebookのアプリ内で、決済がShop Payを介してできるようになるということになります。
※現在は米国だけでなく、日本国内でも利用可能となっています。
Instagramを運営するFacebook社は以前より、Instagramを「購買プラットフォームにする」というコメントは発表していました。そして実は2019年ごろに米国で、「Check Out(チェックアウト)機能」というInstagram内で決済ができる機能を、一部の有名企業と連携してテスト提供していました。
その後、2020年は特に目立った動きはなかったのですが、今回のアナウンスで正式にチェックアウト機能の提供および一般決済手段との連携が始まったということになります。
2.今までと何が違うのか
一言でいうと、【一連の購買行動が全てInstagramのアプリ上で完結できるようになる】ということになります。
こちらはユーザーの購買ステップを示した図です。
購買ステップは「認知」「興味」「検索」「行動(購買)」「情報共有」に分かれます。従来であれば、認知・興味はInstagramで喚起できますが、検索や行動の際は検索サイトやECサイトに遷移する必要がありました。
現に、これまでのInstagramのショップ連携機能である「Shop Now(ショップナウ)」を利用しても、結局購買の際には各企業のECサイトに遷移し、そのECサイト側で決済行為を行うことしかできていません。プラットフォームが変わると、その分遷移時間や手間も増え、情報入力も煩雑になるため、そこでユーザーが入力を諦め、離脱する可能性が高くなるのです。
しかし、今回のニュースでは図の下部「今後」の矢印が実現することになります。Instagramで一連の行動が全て完結するため、プラットフォームが変わることによる離脱可能性が減り、ユーザーはInstagramを通じて、よりスムーズな購買体験ができるのです。
3.今後のInstagramの展望
現時点で日本で事業を展開する方々が何をすべきなのでしょうか。
また、今後Instagramがどうなっていくのでしょうか。
まず、今後のInstagramの展開ですが、今後加速度的に、売り上げに貢献する重要プラットフォームの一つになっていくと考えられます。
したがって、ECサイトを運営する方は、Instagramを活用することを検討する必要が出てくるでしょう。商材や対象によって多少のばらつきはあるものの、Instagramでの閲覧をきっかけにして購買にたどり着いた、という方の割合は年々増加しています。
出典:Instagram マーケティング JP (@FBBusinessJP)のTwitterより
ただ、現在Instagramだけではなく、PinterestやYouTubeなども同様にECサイト関連の連携サービスを強化してきています。商材の得意分野や社内でSNS関連に割ける人員などを考慮し、複数SNSの利用も検討した方が良いかもしれません。
日本では、今後の連携に関してのアナウンスはまだありませんが、現時点ではInstagramを活用している事業者様は以下を検討されることをおすすめします。
①Shop Nowの利用申請
②Facebookカタログの内容精査
③ライブコマースの準備
おわりに
ついにInstagramが購買プラットフォームとして確立する可能性が出てきました。
InstagramをはじめとするSNSサービスの動きは非常に早く、対応するのに大変なこともあると思いますが、SNSをいち早く有効活用することで受けるメリットも非常に多くあります。
しかし、ただアカウントを開設して無計画に運用するだけでは、成果は期待できない難しさもあります。
ビジネスにおいてInstagram活用を成功させるためには、目的を明確にし、戦略を練り、データドリブンな運用が必要です。効果の出る運用を行い、KPやKGIの目標達成を目指しましょう。
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