Instagram分析は簡単!?23万フォロワーアカウントの分析方法大公開

目次

■ 企業のInstagram運用目的
■ Instagramの新フレームワーク「AIKRA(アイクラ)」モデルとは
■ MASAIが提唱する「ファンビルディング」
■ Instagramにおける目的別KPI
■ Instagramの5つの分析方法
①コンテンツ分析
②クリエイティブ分析
③投稿方法分析
④競合アカウント分析
⑤UGC分析
■ Instagram分析の成功事例
■インスタ分析を行うべきアカウントの特徴
■無料でできるインスタ分析方法は?
■インスタ分析ツールの選び方
■ Instagram分析ツールMASAIのご紹介

企業のInstagram運用目的

日本人の8割以上が利用し、人々の生活に根付いているSNS。中でもInstagram(インスタグラム)は以下の数値から分かるように、ここ数年、購買活動へ繋がるダウンタイムのSNSとして、広がりを見せています。

・国内MAU(月間アクティブユーザー)3,300万人を突破(※2019年3月時点)
・男性:43% 女性:57%
3人に1人が就寝前にInstagramをチェックする(国内)
4人に1人がハッシュタグ検索で情報収集を行う(国内)
・20%が毎日Instagram上の検索機能を利用している
・さらに42%が検索結果から何らかの行動を起こしている

また、ユーザーの90%がビジネスアカウントをフォローし、約80%がInstagramの企業アカウントの投稿をきっかけに、商品やサービスを購入しています。

このように、インスタグラムは人々の消費行動に大きな影響を与えているということが分かります。企業は自社の商品やサービスの認知拡大に、インスタグラムを活用しない手はないともいえるでしょう。

出典:ICT総研「2020年度 SNS利用動向に関する調査」
出典:Cyber Buzz社

Instagramの新フレームワーク「AIKRA(アイクラ)」モデルとは

SNS時代のユーザーの購買行動モデル「AIKRA」は、Instagramで商品を認知してから購買するまでのユーザー行動の流れを示したフレームワークです。

ユーザーとブランドの関わりをAIKRAモデルで考えると、認知や関心を経て、情報に触れたタイミングで処理・納得し、購入まで至るケース(上段の購入検討軸)だけでなく、 「いずれ購入するかもしれないけど、今ではない」といいねやフォローに留まるケース(下段の意思表明軸)の2軸があります。

そのため、日々のアカウント運用や施策の設計においては、この意思表明軸のルートにいるユーザーを、どれだけ購入検討軸のルートに押し上げていくかが肝になります。

AIKRAモデルを詳しく解説した記事は、下記からご確認いただけます。
AIKRA(アイクラ)とは?SNS時代のユーザー行動モデルを解説!

どのような商品でも共感を作り出せる AIKRAモデルは、認知や関心によって情報を得るプロセスから始まります。そのため、ユーザーからの反応を集めることが、Instagramマーケティングの第1ステップとなります。

そして、第1ステップを乗り越えるためには、共感を得られやすく、「自分ごと化」してもらえるコンテンツを発信することが重要です。

CCX socialが提唱する「ファンビルディング」

Instagramでは、熱量の高いファンを増やしていくことが重要です。アカウントに熱量の高いファンがつくと、ファンが購入した商品を投稿し、サービスや商材の認知拡大、売り上げの拡大、集客の増加、公式サイトへの誘導などに繋がりやすくなります。ファンがファンを獲得する状態を作ることがInstagarmの有効な活用方法の一つです。

熱量の高いファンを増やすには、各段階の行動プロセスを理解し、適切な目標設定をすることが鍵となります。
「認知層」「関心層」「行動層」「共創層」の順に、ファンはブランドに貢献します。どの層にアプローチをかけるかが鍵となり、目標となります。

<ファンビルディングに関する詳しい解説はこちら>

Instagramにおける目的別KPI

企業がインスタグラムを運用する際は、まずインスタグラム運用の目的に応じたKPIを決めることが重要です。
企業のアカウント運用において設定されることの多い以下に目的別KPIの例を挙げます。

・ブランドや商品の認知を拡大させたい →リーチ数 / フォロワー数
・ファンの総量を増やしたい      →UGC数
・購入や来店などの行動につなげたい  →エンゲージメント率 / 保存数
・サイトへ遷移させたい        →プロフィールリンククリック数

おすすめ記事:Instagram運用のKPIってどう設定する?基本の設計方法

Instagramの分析方法

KPIを決定したら、達成のためにアカウントの分析を行いましょう。
Petrelでは、以下の5つの分析方法で行っています。

 ①コンテンツ分析
 ②クリエイティブ分析
 ③投稿方法分析
 ④競合アカウント分析
 ⑤UGC分析


また、数値の確認は、Instagram運用支援ツール「CCX social」を活用し、月に1度データで結果を振り返り、分析・改善を行っています。

ここからは、弊社が運用している23万フォロワーの流行先取りメディア「Petrel(ぺトレル)」が実際にどのように分析しているのかについて、まとめていきます。

 

 

 

①コンテンツ分析

コンテンツ分析では、エンゲージメントの高い投稿の共通するジャンルを見つけていきます。
「CCX social」の投稿一覧を活用し、過去の投稿をKPIとして設定している指標の高い順にソートし、上位投稿に共通するものを分析します。Petrelの場合はエンゲージメント率を見ています。

エンゲージメント率の上位投稿を見ると、グルメやスイーツの投稿のエンゲージメントが高いので、それに関する投稿を積極的に行うべきだということが分かります。
さらにグルメやスイーツのジャンルの中でも、イタリアンなのか和食なのか、店舗の場所は関東なのか関西なのかなど、さらに細かい共通ジャンルを見つけていきます。

以下の画像を見ると、バレンタインやレシピ、チョコレートやケーキなどのキーワードが浮かび上がってくると思います。
このように人気投稿のジャンルを把握することで、どのようなテーマの投稿を行うべきか今後の投稿の方針を決めることができます。

もちろんどのような内容の投稿が高いエンゲージメントを獲得できるのかは、アカウントによって当然異なります。自社アカウントの投稿を分析してみましょう。

②クリエイティブ分析

同じ内容の投稿でも、クリエイティブ次第でエンゲージメントはかなり変わります。
Petrelの場合だと、文字を画像の外寄りに書くよりも、中心に集約して書いたほうが平均いいね数が約10倍も増加しました。

クリエイティブを変更してからフォロワーの増加率が急上昇したという事例もあり、よりユーザーの興味関心の高いクリエイティブを投稿することの重要性が分かります。

クリエイティブ分析をするには、1投稿では判断できないので、最低限10投稿ほどは必要です。いくつかのパターンのクリエイティブを投稿し、エンゲージメントの高いクリエイティブの要素を抽出し、再現しましょう。

CCX socialの「クリエイティブ分析」を使うと、上位・下位15投稿の画像を並べて確認することができます。クリエイティブの色味や写真の構図、文字入れ加工をしているのかしていないのかなど、反応の良い投稿、悪い投稿のそれぞれの特徴が見えてきます。

 

 

 

③投稿方法分析

Instagramでは、投稿後のフォロワーからの反応の速度によって、発見タブや人気投稿への露出がしやすい仕組みになっています。そのため、フォロワーがオンラインになっている時間帯に投稿することで、フォロワーに投稿を見てもらいやすくなります。
オンラインフォロワーチャートを確認し、最適な投稿時間を見つけましょう。

例えばPetrelのデータを見てみると、時間/曜日別エンゲージメントを見ると、日曜日の19時の時間が最も多く、どの曜日も18時から20時ごろがオンラインフォロワーが多いことがわかります。

フォロワーの属性によって異なる
ため、自社のアカウントのフォロワーのデータを確認し、ベストな投稿時間に投稿を行いましょう。

④競合アカウント分析

競合(ベンチマーク)アカウントのフォロワーの推移から、フォロワーの増減が大きい期間を見つけ、その時期の投稿を分析することで、ユーザーがどのような投稿を求めているのか把握することができます。

ベンチマークアカウントを分析することで、自社アカウントだけでは見つけられない要素が発見できたり、新たな投稿の切り口が見つかったりするため、より効率的にアカウントの成長へとつなげることが可能です。

CCX socialの「ベンチマーク分析」では、登録した複数アカウントを一覧で確認できます。

⑤UGC分析

アカウントのファンを増やすためには、自社に関するUGCを増やすことが重要です。UGC分析では、自社のオリジナルハッシュタグの投稿数分布やエンゲージメントを分析します。

下の画像は、Petrelのオリジナルハッシュタグ投稿数推移のグラフです。自社アカウントのファンの広がりを確認することで、UGC拡販施策の検討の必要性が分かります。

また、自社に関連するハッシュタグと同時に投稿されたハッシュタグの種類を見ることにより、ユーザーの興味関心を深堀りすることができます。

競合企業の存在や、「#カフェ巡り」や「#グルメ」など、飲食関連に興味のあるユーザーが多いということが分かり、今後の投稿はカフェの紹介などをすると、ユーザーの求める投稿をすることができ、より熱量の高いファンの獲得につながるでしょう。

さらに、オリジナルハッシュタグを付けられている投稿の中から、影響度の高い投稿を見つけ、アンバサダーの創出や、リポストをするのも良いでしょう。CCX social上でUCGの投稿をいいね数が多い順にソートすると、いいねを多くもらっておりユーザーへの影響度の高い投稿を絞り込むことができます。

Instagram分析の成功事例

「Petrel」は2020年11月現在、22.9万人ものフォロワーを抱えています。これまで述べてきたように、アカウントの成長には分析が重要なポイントとなります。

Petrelは、アカウント開設時からInstagram分析ツール「CCX social」を導入し、本記事で取り上げた5つの分析を徹底して行いました。
新型コロナウイルスによる時代の変化などで一時フォロワーが減った時期もありましたが、その際もフォロワーが減った原因を分析し、「韓国」や「手軽さ」を意識した投稿で立て直し、また増加の軌道に乗せることに成功しました。
このように、担当者のセンスで運用するのではなく、根拠に基づいた運用をすることで、アカウントを着実に成長させることができたのです。

 

 

 

インスタ分析を行うべきアカウントの特徴

ここまでInstagramの分析手法について解説してきましたが、インスタ分析を行うべきアカウントはどのような特徴があるのでしょうか?
Instagram運用支援ツール「CCX social」のユーザーから下記のような方が積極的に分析・改善をを行なっている印象です。

①Instagramの運用支援会社

Instagramの運用支援を行なっている代理店は、ただInstagramの運用を行うだけではなく、運用後のアカウント分析や改善、月次のレポート作成などの業務が発生します。
クライアントへデータを活用した納得感のある報告を行う必要があるため、ツールを導入し、日々の投稿やアカウントに関するデータを蓄積しておく必要があります。
また、様々な観点から分析を行うことで、アカウント運用における次の一手が見つかり、提案へと活かすことができ、長期的な契約にもつながるでしょう。

代理店の分析ツール活用事例はこちらの記事でも解説しています。
レポーティング時間を50%減。 コンテンツの質を重視した Instagram運用術とは?

②事業会社のInstagram運用担当者

運用支援会社や代理店の利用はもちろん、Instagram運用に力を入れている事業会社はツールを導入することをおすすめします。
事業会社の中でも特に、以下のような企業の担当者様はツールの活用を検討すると良いでしょう。

・週1回以上投稿を行なっているアカウントの担当者
・EC事業を行なっていて売り上げにつなげたい企業
・認知獲得目的で運用を行なっているが、成果を示すのが難しいと感じている方
・結果につながるInstagram運用を行いたい方
・データを活用してアカウント運用の最適化を行いたい方
・運用の目的がありKPIを達成を目指している
・長期的に戦略立てて運用している方

無料でできるインスタ分析方法は?

Instagramの分析は、Instagramアプリ内のインサイトや、クリエイタースタジオを活用すれば無料で行うことが可能です。
「アカウント運用を試しに行なってみている」という方や、「とりあえずデータをみてみたい」という方は無料提供されているデータで十分データの確認ができます。

インサイトは、アカウントをプロアカウントに設定することで確認できます。
プロアカウントの詳しい設定方法や、インサイトの活用方法はこちらの記事で解説しているのでチェックしてみてください。
Instagramインサイトの見方と分析・改善方法を解説

しかし、先ほど「インスタ分析を行うべきアカウントの特徴」で解説したような企業のアカウント運用担当者は有料のツールを活用して、幅広い分析改善を行うことがおすすめです。

有料ツールでできることは下記の記事にて詳しく解説しています。
Instagram分析ツールはどう選ぶ?無料で出来ることや有料ツールのメリットなどを解説!

Instagram運用支援ツールCCX socialのご紹介

本記事でも登場したInstagram運用支援ツール「CCX social」では、自社アカウントのデータの管理、分析はもちろんのこと、ベンチマーク分析や、業界分析機能など幅広い分析項目を網羅しています。
CCX socialでできる具体的な方法や機能についてを下記にてまとめているので、アカウント運用を成功させたい企業の担当者様はぜひ参考にしてみてください。
CCX socialを活用した分析・改善Tips

また、「CCX social」では、ダッシュボード画面のデモ公開や、無料トライアルを実施しています。
ぜひ自社アカウントの現状把握や分析・改善にお役立てください。

 

 

 

役立つ無料のホワイトペーパーはこちら

Instagramアカウント現状把握チェックシート

Instagramアカウント運用の基本!自社のアカウントの現状を簡単に把握し、次のアクションを繋げることができます。

売上に繋がるInstagramアカウント運用チェックリスト

SNSを活用し自社の売上げ向上に繋げるため、Instagramアカウント運用手法をチェックリスト形式でご紹介します。

ハッシュタグ流入を増やす10のチェックリスト

Instagramアカウント運用で重要なハッシュタグを活用し、アカウントへの流入を増やすポイントをご紹介します。

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